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乾燥機で洋服を縮めて自分に合ったサイズにカスタムする方法

以前、サイズの大きかったコートをコインランドリーの乾燥機にかけていい具合に縮めたと書きました。

意外と簡単でコツが掴めたので、今度はそのままでもいいけどちょっとだけ縮んでくれたなら、でもお直しでわざわざ数千円払って詰めるほどでもないしなーというシャツやスウェットを乾燥機で縮めてみることにしました。
完全にコツが掴めたので、シェアしておきます。
大きめの洋服を縮めたい人は参考にしてください。
ただし、自己責任でお願いします。

1、縮めたい洋服のサイズを測る

上着なら肩幅・身幅・着丈・袖丈。
パンツならウエスト・ワタリ・股上・股下・裾幅など。
これらをしっかり測ります。
洋服のしっかりしたサイズを知っておくことで、「肩幅○○㎝は自分には大きすぎる」「そこから○㎝縮んだらちょうどよくなった」といったデータが抽出できます。

2、何センチ縮めたいかを決める

適当に乾燥機にかけて、こまめに取り出し、実際に着てみてちょうどよければそこで終了、何センチ縮んだかは知らない……でもまあいいんですが、どうせやるんなら「このモードで何分乾燥させたら何センチ縮む」といったデータを取ったほうが今後に役立ちます。
なので、とりあえず手持ちの洋服を何センチ縮ませるかを先に決めておきましょう。
ものにもよりますが、最初は1センチ~最大2センチ程度に設定しておくといいと思います。

3、乾燥機にかける

自宅に乾燥機があればそれでOK。
なければコインランドリーに行きましょう。
このとき準備しておくものが、メジャーです。
洋服の素材によってはおどろくほど簡単に短時間で縮むものもあるので、ちゃんとメジャーで測らないと失敗する可能性があります。
コインランドリーにはだいたい洋服を畳むための台があるのでそこで縮み具合を測ります。
洋服の寸法を測るには結構スペースがいるので、コインランドリーの場合は込んでいる時間は割けた方がいいかもしれません。

では何分乾燥させればいいのか?
とりあえず最初は1分、それでも不安なら30秒にしてください。
1分で何がどれだけ縮んだのかは下記をご参照ください。
時間を計って一度取り出したら、それをメジャーで計測しましょう。
その時点で設定通りに縮んでいたらそこで終了。
もう少し縮めたいのなら再度時間を計って乾燥機を回しましょう。

縮ませた洋服、before→after

では乾燥機で縮ませた洋服、乾燥機を回した時間、縮み具合を公開します。

①カーハート トラディショナルコート

固くて分厚いダック生地のコートです。

素材:コットン
乾燥時間:10分

オリジナルサイズ
 肩幅58
 身幅69
 着丈78
 袖丈67

乾燥後
 肩幅56(-2センチ)
 身幅64.5(-4.5センチ)
 着丈77(-1センチ)
 袖丈65.5(-1.5センチ)

固いダック地なので10分乾燥させてもほぼ1~2センチ程度の縮み具合でした。
ただ、身幅の縮みだけが顕著に出ました。
そもそも身幅がぼてっと広すぎたので、これですっきりして満足しています。

②L.C. KING ブラウンダックチョアコート XL

カーハートよりはやや薄めの生地ですが、硬さはあります。

素材:コットン
乾燥時間:1分

オリジナルサイズ
肩幅 52
身幅 68
着丈 75
袖丈 63.5

乾燥機使用後
肩幅 51.5
身幅 66.5
着丈 74
袖丈 61

1分でとりあえずチェックしてみたところこれだけ縮んでいたのでもうここでストップしました。
あと1分ぐらいかけてもいいかもしれません。
10分乾燥機にかけていたらどうなっていたか……
やはり乾燥機で洋服を縮めるのは1分刻みが妥当のようです。

③チャンピオン リバースウィーブ #S149

チャンピオンのスウェットです。
洗濯による縦方向の縮みを軽減するリバースウィーブ製法で創られたもの。
このスウェットの特徴は、洗濯したらなぜか伸びてサイズが大きくなったことです。
それも含めて変化を見てみましょう。

素材:コットン77%、ポリエステル33%
乾燥時間:2分

オリジナルサイズ
 肩幅55
 身幅66
 着丈71
 袖丈70

洗濯後(自然乾燥)
 肩幅58
 身幅65
 着丈72
 袖丈70

乾燥機使用後
 肩幅56
 身幅63.5
 着丈70
 袖丈67.5

身幅と袖丈はオリジナルより縮みましたが、肩幅は結果オリジナルより1センチ大きくなっているというなんか変な結果になりました。
まあでもややすっきりして着やすくなりました。

④ファイブブラザー ネルシャツ

70年代~80年代のヴィンテージネルシャツで、かなり柔らかいです。

素材:コットン
乾燥時間:1分

オリジナルサイズ
 肩幅55
 身幅69
 着丈81.5
 袖丈67

乾燥機使用後
 肩幅52(-3センチ)
 身幅67.5(-1.5センチ)
 着丈81(-0.5センチ)
 袖丈64.5(-2.5センチ)

たった1分で肩幅がぎゅっと縮んだ印象です。
袖丈が長く、2~3センチ詰めようか悩んでいたんですが、こちらもしっかり2.5センチ縮んでくれたので助かりました。
丈はほとんど縮まないようですね。
これはお直しするかなー…

現時点での収縮率

まだ4着しか試していませんが、今のところ言えることは、生地の柔らかさや厚さと縮む比率、縮みにかかる時間が比例しているということです。
柔らかくて薄い生地ならすぐに縮むし、硬くて厚い生地は縮むのに時間がかかります。
ネルシャツが1分で肩幅3センチも縮んだので、けっこう気をつけないと危ないですね。
Tシャツとかならもう30秒程度でいいのかもしれません。

ちょうどいいサイズがなければ乾燥機でカスタムしよう

これまで、Lではちょっと小さい、でもXLはでかすぎるということで断念してきた洋服がけっこうあったのですが、乾燥機でサイズをカスタムする技を覚えたので今後はちょっとぐらい大きくても欲しければ買ってみようかなと思います。
古着ならビッグサイズは売れにくいのでちょっと安かったりしますしね。
ただ、今回3着縮ませてみて、着丈はどれもそこまで縮まなかったので、着丈に関しては気をつけた方がいいかもしれません。
最悪乾燥機で肩幅・身幅・袖丈だけを縮ませて、着丈だけお直しするとか。
近い将来ミシンも買って勉強してみようと思っているので、着丈を自分で直せればもはやお直しいらずの人生に突入します。
そうなったらもうほとんどサイズを気にせず服を買えますね。
まあそこまでいっぱい買わないんですが…

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