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モラハラ人間の察知力に驚いた話

モラハラやガスライティングについて書いてきて、ふと思い出した出来事があります。
ざっくり言うとモラハラをやめさせたということなんですが、そのやめ方がとても興味深かったのでずっと覚えていました。
モラハラ人間の生態を知るサンプルになるかと思うので、現在モラハラで悩んでいる人や、これから戦うつもりの方は参考にしてください。

モラハラ人間

今回のモラハラ人間はこれまで書いてきた人とは別人です。
ちなみに立場は僕よりは下になります。
部下とか後輩とか、そういった関係だと思ってください。
モラハラ内容もそこまで酷くはないんですが、じわじわと圧をかけて僕をコントロールしようとしてくる感じです。
暴言といえるような発言はありませんでしたが、態度はかなり失礼でした。

初期対応

僕は基本的に何事も穏便に済ませたい方なので、失礼な態度や圧などは『ま、いっか』と放っておきました。
多分これがまずかったのでしょう。
モラハラ人間は着々と圧を強めてき、態度もふてぶてしさが増してきました。
さすがに看過できなくなってき、僕はこのモラハラ人間と対峙することを決意しました。

スイッチオン

僕は何事もスイッチを入れれば精力的に動けるタイプです。
めんどくさいから入れないことの方が多いのですが、今回は看過できなくなったのでスイッチを入れることにしました。
スイッチを入れると決着がつくまで必ずやります(だからめんどくさいのですが…)。
以下、紛争解決のスイッチを入れたときに必ず行う手順をご紹介します。

①意志と覚悟

まず、問題に対して最後まで向き合う意志と、そこれ伴う困難に対して覚悟を決めます。
スイッチを入れる=これを持つということなので、スイッチが入った段階では既に意志と覚悟は固まっています。

②レッドライン策定

今回は紛争に対するスイッチなので、レッドラインを策定します。
レッドラインとは、いわゆる「越えちゃいけないライン」のことです。
発言、行動、態度、などなど、これをやったらアウトというラインをできるだけ明確にします。
それを越えたときが戦争開始の合図となります。

③作戦決定

相手がレッドラインを越えたときにどうするか、どこまで争うか、どこまで譲歩するか、そして最終的な落とし所を決めておきます。
これが決まっていないと土壇場で迷ったり、相手の圧に呑まれてしまう可能性があります。

決戦

上記をしっかりと練り上げ、覚悟を決めて「いざ、決戦だ!」とモラハラ人間と対峙したとき、驚くべきことがおこりました。
なんと、相手は突然モラハラをしなくなり、態度が軟化したのです。
もちろんこちらの考えなどは一切伝えていませんし、誰にも話していないので誰かから漏れるということもありえません。
ではなぜ相手は突然モラハラをやめたのか?
恐らく僕の気合いとか決意を瞬時に悟って『あ、なんかこいつヤバいかも…』と態度を急に軟化させたのでしょう。
そういえば専門書や専門家の動画などでも、モラハラ人間はターゲットを選定する嗅覚に優れていると言われていました。
今回の相手もその嗅覚が鋭かったのでしょう。
結果的に相手はそれ以降こちらのレッドラインを越えることはなく、紛争は自然消滅していきました。
僕も少しだけ様子を見て、これならもう大丈夫というところでスイッチを切りました。
ちなみにその相手はそれ以降も軽いモラハラは発揮していましたが、僕が策定したレッドラインは一度も越えてきませんでした。
もちろん、「ここがレッドラインだよ」などとは一度も言っていません。
不思議なものです…

意志と覚悟でモラハラは撃退できる……?

今回の件から考えるに、モラハラって本質的には自分の意志と覚悟で撃退できる気がします。
モラハラ人間はモラハラが効く相手にしかしませんから、効かない(効かなさそうだ、効かなくなったっぽい)と分かればたぶん新しいターゲットを探すようになると思います。
ただ、問題は本当にモラハラ人間と戦う意志と覚悟が持てるかどうかです。
持っている風だとたぶん見抜かれてしまうでしょう。
また、社会的にどうしたって戦えない相手もいます。
今回の僕のケースは僕の方が立場が上だったから戦えた、覚悟が持てた、そして撃退できたというのもあるでしょう。
ただ、撃退できなくても意志と覚悟で状況は変化していくとは思います。

新指針

この件以降、僕は自分の指針を変えました。
まず、平時でもレッドラインは持っておくこと。
多少失礼なことでも適当に流していると、相手がどうしても調子に乗ってしまうことがあります。
ですので、スイッチを入れてからレッドラインを策定するのではなく、普段からレッドラインを持っておくことにしました。
そうすると、モラハラ人間ではないですが、普通の人でもなんとなくそれを察してくれるので、問題が起きにくくなった気がします。

また、スイッチは早めに入れるようにしています。
以前は問題を伸ばして伸ばして、できればその間に相手も察してふわっとなかったことになってくれればいいなーと期待し、結果余計にこじれ、最終的に戦わないと解決しないというところまで来てしまうことが多かった気がします。
ですので、今は平時のレッドラインを越えられた時点で早めにスイッチを入れ、早めに解決するようにしています。
と、そういう覚悟で過ごしていると問題が起きにくくなってき、結果的にスイッチを入れることもほとんどなくなりました。
モラハラ関連でいうと、明らかに以前よりは仕掛けてくる人間が減りました。