怪獣ものを観たときいつも疑問に思うこと
本記事は「進撃の巨人」ネタバレを含んでいます。
ご注意ください。
僕はゴジラなどの怪獣ものが昔からあまり好きではなく、滅多に観ません。
ただ、2024年春期の「怪獣8号」は面白かったので観ていました。
とてもよくできていたのですが、やっぱりいつもの疑問が湧いてきて、没入感を阻害してきます。
それは、「なぜ怪獣は毎度毎度無駄に街を破壊するのか?」です。
無駄にものを壊す生物って、たぶん存在しないと思うんですよね。
やるとしたら捕食対象の巣を壊すとか、マーキングで木に傷をつけるとか何らかの理由があるはずです。
でも怪獣って毎度毎度、無駄に街を破壊して回りますよね?
あれ、理由とかあるんでしょうか?
「怪獣8号」もそうですが、少なくとも第1期では怪獣が街を破壊する理由は語られていませんでした。
つまり、破壊ありきで存在しているということです。
ではなぜそう設定するのか?
防衛隊を正義の味方にするためです。
ここにご都合主義を感じるのは僕だけでしょうか?
都合よく街を破壊してくれる怪獣がいて、そのおかげで防衛隊の必然性が生まれ、善悪がくっきりし、物語が分かりやすくなる。
この単純な構図に上手く乗っかれないので、怪獣ものはスルーしがちです。
その点やはり「進撃の巨人」はよく考えられていて、怪獣ではないですが巨人たちは無駄にものを壊したり生き物を殺したりしません(「9つの巨人」は別)。
巨人はひたすら人間を食べるだけで、その理由はワンチャン「9つの巨人」継承者を食べることができたら自分がまた人間に戻れるからです。
この設定だけでも諫山先生が全く違う次元で創作していることがよく分かります。