【初心者向け】等価交換の法則を分かりやすく説明します
こちらは「等価交換の法則」について分かりやすく解説した内容となっています。
詳しく読みたい方は既刊「等価交換の法則」「等価交換の実践」(いずれも電子書籍)をお読み下さい。
リンクは文末にて。
等価交換とは?
人生いいことがあれば悪いこともあって、最終的にはそれが同じ(等価)になるよという考え方です。
科学的根拠は全くありませんが、有名人の人生を紐解いてみれば簡単にそれが分かります。
歴史的偉業を成し遂げた人物、億万長者、誰もが知る有名人、天才アーティスト等々には、必ず大きな不幸が訪れています。
もちろん一般人でも同じです(規模が小さいので目立たないだけ)。
いいことがあれば必ず悪いこともある。
人生いいことしかなかった、悪いことしかなかったという方はいないでしょう(まだ若いと偏っている可能性がありますが)。
それらを理解し、そこにある法則を導き出したものが「等価交換の法則」です。
等価交換の考え方
いいことを「報酬」、悪いことを「代価」とします。
よく間違われますが、「対価」ではなく「代価」です(対価は報酬と同じ意味)。
報酬
お金や幸福、健康、家庭円満などなど。
結婚や、明らかに努力のみが結果を出すものは報酬に入りません。
この報酬の量だけ代価を支払うことになります。
・報酬の先払い
過去に代価を支払った心当たりがない場合。
将来代価を支払って等価交換成立。
・報酬の後払い
過去の代価の精算。
これで等価交換成立。
代価
お金を損した、怪我や病気になった、家庭不和、いじめなどなど。
努力や一般的な苦労は代価に入りません。
この代価の量だけ報酬をもらえます。
・代価の先払い
過去に報酬を受けた心当たりがない場合。
将来報酬を受け取って等価交換成立。
・代価の後払い
過去の報酬の精算。
これで等価交換成立。
因果応報と等価交換
この「報酬」と「代価」には、基本的に因果関係はありません。
例えば<車に轢かれた→相手から慰謝料を貰った>……これは因果応報です。
<車に轢かれた→相手は捕まらなかったが、その日買った宝くじが当たった>これが等価交換です。
因果関係は全くありませんが、なんとなく納得できる、なんかチャラになった気がする、それが等価交換の特徴です。
幼少期の重要性
等価交換について調べていると、幼少期の重要性が見えてきました。
等価交換では生まれてからだいたい16歳ぐらいまでを幼少期としていますが、この期間の「報酬」「代価」それぞれは、大人になってからの「報酬」「代価」の数倍の効果があるようです。
成功者の多くは辛い幼少期を抱えています。
そこで多大な「代価」を支払ったことで後に大きな「報酬」を得ることができたということです。
この辺は「等価交換の実践」に詳しく書いています。
等価交換は魔法ではない
「じゃあ幼少期が不幸な人は皆成功できるはず。でもそうじゃない人もいる」と反論する人もいるでしょう。
当たり前です。
そもそも、成功するにはまず本人の努力が不可欠です。
さらにセンスや才能、行動力、運(これは等価交換とは別)なども左右し、等価交換はそれらを前提として発動するものです。
等価交換は、不幸があれば自動的に幸福になれる魔法の法則ではありません。
小さいことなら自動的に発動することもありますが。
じゃあ等価交換は無意味では?
「成功するために努力やセンスや運が必要だというのなら、それらを持ち合わせた人が成功するだけ。等価交換なんて意味不明な概念を持ち出すのは無意味では?」と言う人もいるでしょう。
しかし世の中は不思議なもので、誰よりも努力し、才能もセンスもあり、行動力もあり、情熱に燃え、さらに容姿も性格もいいという完璧な人間が成功しないということがしばしば起こります。
一方で、その人よりも劣るけど成功する人もいます。
また、ごくまれにですが何の努力もせずに成功する人もいます。
そうした成功者の人生を紐解いていくと、必ずどこかに等価交換が潜んでいます。
等価交換はコントロール可能
等価交換はある程度コントロール可能です。
その方法は、わざと損をして代価を増やすことです。
富裕層やセレブはよく寄付をしますよね?
また、売れた芸能人なんかはよく後輩におごっているようです。
これは積極的に損をして莫大な報酬を減らしていることになります。
お金にそこまで余裕がなくても、あえてバーゲンや特売品を買わないとか、わざとポイントを溜めないなど、小さな損も有効です。
詳しくは「等価交換の実践」をお読みください。
等価交換の意義
どん底に希望を
「成功しても代価で同じだけ持っていかれるとすればやる気が出ない、それなら等価交換なんて信じない方がましだ!」
まあ確かにそれも一理あります。
しかし、等価交換の真骨頂は不幸の中にあります。
お金もなく、友人も恋人も離れていき、仕事も上手くいかず、心身も病み、どうしようもなくなったとき、等価交換を信じていればまだ希望を持つことができます。
なぜならその状態は、代価の後払いならチャラになっただけ、代価の先払いならこれから必ず報酬が訪れるからです。
どん底の状態でも人生にまだ希望を持つことができる思想、それが等価交換です。
平凡の幸福を知る
各界の有名人、成功者を調べれば調べるほど、とてつもない不幸に見舞われていることが分かります。
親が早くに亡くなっていたり、親から虐待を受けていたり、貧しい幼少期を過ごしていたり、仲間に裏切られたり、莫大な借金を抱えたり、難病にかかったり、仲間が次々と亡くなったり、家族を殺されたり、本人が自殺したり……
知れば知るほど成功って何なんだろう?幸福って何なんだろう?と考えてしまいます。
等価交換は誰もが憧れる成功の裏側を暴き、平凡であることの幸福を噛みしめるための装置でもあります。
自分が思い描く成功を掴めなかった人は、その成功の故に自分に訪れたであろう不幸を免れたということでもあります。
等価交換は、その幸福を我々に教えてくれます。