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相続対策日記超第79号 夫婦財産に関するストーリー白い庄屋第7話『決着』

# 相続対策日記超 第79号
#令和7 (2025)年
#昭和100年2月7日

こんにちは、大井研也です。

ですねぇ。
続きは編集後記で。


第70号から
はじまった
白い庄屋の第7話です。

第1話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓

第2話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓

第3話を
まだ読んでいない人は
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第4話を
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第5話を
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第6話を
まだ読んでいない人は
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相続対策日記超
第70号記念特別ストーリー
白い庄屋 第七話 決着

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「法的に細かいお話は
 大変恐縮ですが後ほど高岡先生から
 ご説明をいただくとして
 
 大まかな仕組みを
 まずは説明いたします」

研也は話を続けた。

「まず花子さんの財産は
 委託者兼受益者が花子さん、
    受託者が私で信託を組みます」

「私の財産は委託者兼受益者が私、
    受託者が花子さんで同じように
    信託を組みます」

「これで各々の財産は
 明確に分けて管理する仕組みができます。
 
 将来、相続等により各々の実家から
 財産が入ってきた場合は
 それらを信託財産に追加します」

「これにより
 富山家からの財産は信託財産となり
 承継先も自由に決めることができます。
 
 お義父さまのご希望どおり
 私が一切承継せず、花子さんと
 我々の子へと、富山家の直系のみに
 承継させることができるようになります」

「この仕組みを使えば我々の間に
 子が何人生まれようが関係ありません。

 自由自在に承継させることができます。

 たとえば今の段階で、
 もし子を授からなかった場合に
 富山家の財産をどうなさるか、
 お決めになることもできますし
 将来、どうするか決定する方を
 決めてだけおくこともできます」

「そんなことが可能なのか!?」

富山三十郎は傍らにいる
顧問弁護士の高岡に尋ねた。

「あぁ、可能だ」
「信託なら自由に決められる。
 なんなら、まだ見ぬ孫どころか
 ひ孫まで承継先を決めておくことも、な……」

そんなスキームがあるのか……
三十郎は心の底から驚いた。

そんなことができる法律が
いつの間にか存在していたとは。

そうとなれば

私が父(二九郎)から相続した時とは
まったく見える世界が違う。

「高岡先生のおっしゃるように
 信託を使えばそうすることも
 当然可能です。
 
 信託とは自由自在に財産を
 承継させるツールとお考えください」

研也の発した言葉で三十郎は我に返った。

「今日はお話しませんが花子さんとは
 その他にもいろいろ両家の財産も含め
 富山家、大井家の将来のことを
 常に話しています。
 
 ふたりともひとりっ子ですから。

 それはお互いの両親に対する感謝と
 これからを生きる我々の責任として
 当然のことです」

「私たちふたりは、家族として
 知恵を出し話し合い、
 すでに未来へ向けて歩みだしています」

「どうぞ結婚を
 認めていただきたく存じます」

「投了、だな……」
三十郎はつぶやくように語りはじめた。

「ここまで考えていたとはねぇ」
「さすが、花子の選んだ男だ」
「結婚を認めよう。幸せになりなさい」

「ありがとうございます」
研也は花子とともに頭をさげた。

「ところで失礼だが……
 今、研也君は大井興業の
 取締役をしているのかね?」

「結婚の話はいつも
 頭にくるものだから
 花子からほとんどなにも
 聞いてないんだよ(笑)」

「君があの大井グループ率いる
 大井研太さんのひとり息子である
 こと以外はね」

「私は父の会社におりません」
「資産承継コンサルティング会社を
 しております」
「私には父のような大胆さや強引さ、
 破壊力はありませんので」

「なるほど。それで……」
「今回だした私の条件も簡単に
 クリアしたってわけだな(笑)」

「えぇ、まぁ……苦笑」

「それにしてもお父様は立派だな」
「とかく父親というのは
 息子に後を継がせたがる。
 優秀なら尚更だ」

「いえ、私には大井グループを
 率いるほどの度量がありませんので」

「だが、君にはおそらくお父様にはない
 冷静さと分析力と物事を俯瞰する眼がある」

「それをちゃんと君自身も
 お父様もわかっていらっしゃる」
「さすが一代で大井グループを築いた男だ」

「こんな素晴らしい縁をいただいて私は幸運だ」

「今日は素晴らしき日だ!乾杯しようじゃないか」
「おい高岡!お前も付き合え!」
「親友として
 富山家と大井家の発展を祈ってくれよ!(笑)」

「しょうがないな。まぁ乗りかかった船だ
 最後まで付き合うよ(笑)」

「そうだ、高岡先生。
 ぜひ私どもと提携していただけませんか?」

「ありがとう!
 でも、今夜はもうややこしい話はなし!」
「楽しく未来ある
 ふたりの若人の話をしようじゃないか!」

笑いとオヤジギャグが交錯するには
不釣り合いな重厚かつモダンな応接間で
未来あるカップルと
大学時代からの親友ふたりは
年齢差も立場も忘却したかのように
唐突にはじまった宴を
心底楽しんだのであった。

《おわり》

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【編集後記】

正直、、、
長かったですねぇ(笑)

やっと終わりました。

が、、、

肝心なのは

話がおもしろかったか
どうかでは、ありません!

この話は

壮大な
キラークエスチョンです。

花子でも
研也でもいいので

ご自分に見立てて

あなたの身近なプロに
相談してみてください。

その回答で

あなたの信頼に足る
プロか否か
明確になるはずです。

いつも言っていますよね?

期待した回答がなかった時に
どうするか?

礼儀正しく美しく。

それが我々大人の所作です。
( ^ω^)

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Youtube 大井研也【相続対策ノかんどころ】https://www.youtube.com/channel/UC1QXXsqTlxAa2U4O9-Zo-gg