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相続対策日記超第78号 夫婦財産に関するストーリー白い庄屋第6話『白旗』
# 相続対策日記超 第74号
#令和7 (2025)年
#昭和100年2月6日
こんにちは、大井研也です。
そこんとこ。
続きは編集後記で。
第70号から
はじまった
白い庄屋の第6話です。
第1話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓
第2話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓
第3話を
まだ読んでいない人は
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第4話を
まだ読んでいない人は
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第5話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓
相続対策日記超
第70号記念特別ストーリー
白い庄屋 第六話 白旗
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「失礼いたします」
歴史を感じる重厚な富山邸の応接間に
花子を伴った研也が通された。
富山家の当主三十郎と
顧問弁護士である高岡が
待ち構えていた。
「それで?話とは?」
社交辞令じみた雑談の後に
三十郎が水を向けた。
「はい、お話というのは
他でもありません」
「花子さんと私の結婚に
同意していただくために
お義父さまが提示なさった
条件のことです」
「あぁ、そのことか」
三十郎は白旗を掲げに来たことを
確信しつつも
そのそぶりも見せずに
研也の話を待った。
「無事、条件をクリアする仕組みを
考えましたので、
本日は謹んでご報告にあがりました」
「ほぅ、、、
大井さんはあの結婚の条件を
法的にクリアする
仕組みを説明なさると?」
高岡が思わず口を挟んだ。
それはそうだろう。
一流弁護士である高岡ですら
今回の三十郎が出した結婚の条件を
法的にクリアすることは不可能だ。
それを、この若僧は
あっさりとクリアしただと……
半信半疑ながら
法律家としての好奇心が
高岡を前のめりにさせた。
「それでは、ご説明いたします」
「まず、花子さんと私が結婚した場合の
氏についてはふたりで話し合った結果、
富山となることで合意しております」
「あたりまえだ。
歴史ある富山の名が私の代で
途絶えることなどあってはならない」
「はい。
次に財産のことですが……
私の父も同じ考えでございまして
両家由来のモノは
一切混在しないように
管理してまいります」
「お義父さまのおっしゃるように
将来相続が発生しても
富山家由来の財産は花子さんが
すべてを承継し、子がいれば
子も承継いたします。
私が承継することは
一切ございません」
「しかし、、、それをどうやって
今の段階で法的に担保するのかね?
子を授かるかどうか?
何人授かるかなんてのは
誰にもわからんのだよ?」
高岡が法律家として
質問を投げかけた。
「先生、それは簡単に実現できます」
「簡単に!?」
「ええ、信託を組むのです」
「信託……」
高岡は文字どおり
ぐうの音も出ない状態となった。
その手があったか……
なるほど、信託なら
富山の条件など簡単に実現できる。
今日のこの場は
彼が投了するのではない。
富山が
投了する場であるとともに
私が法律家として
完敗を認める場なのだ。
ここは静かに彼の話を聞こう。
「続けてください」
高岡は蚊の鳴くような声で
話を促した。
《つづく》
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【編集後記】
何度か
あなたに
お話しているように
家族信託=認知症対策
=お年寄りのモノ
というのは
単なる
ひとつの側面に過ぎません。
はっきり言って、、、
それだけと
とらえるのは
間違っています。
自由自在
変幻自在
に
財産を承継する強力なツール
それが
家族信託(民事信託)です。
そこんとこ
ヨロシク( ^ω^)
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