見出し画像

相続対策日記超第73号 夫婦財産に関するストーリー白い庄屋第4話『逆襲』

# 相続対策日記超 第73号
#令和7 (2025)年
#昭和100年1月30日

こんにちは、大井研也です。

いよいよ……
続きは編集後記で。


第70号から
はじまった
白い庄屋の第4話です。

第1話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓

第2話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓

第3話を
まだ読んでいない人は
コチラからどうぞ↓↓↓

相続対策日記超
第70号記念特別ストーリー
白い庄屋 第四話 逆襲

-----------------------------------------

「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」

研也から話を聞いた
大井研太は吐き捨てた。

“強盗ケンタ”といわれる剛腕経営者は
一代で大井グループを築いた
立志伝中の人物だ。

塗炭の苦しみを味わいながら
現在の地位を築いた彼にとって
息子の“名家”との縁談は
願ってもないことだった。

しかし、ここまで虚仮にされては
黙っていられない。

「おまえはこんな条件を出されて
 頭にこないのか?」

研也にたずねても、どこ吹く風。
良くも悪くもポーカーフェイスなのが
セガレの特徴だ。

研太は切り出した。

「よし、それならこちらからも
 条件を出そう!それをのむことが
 今回の結婚の条件だ。いいな!研也」

「わかりました」

矢継ぎ早に研太は条件を出した。
コンピューター付きブルドーザーの
異名は伊達じゃない。

・子が生まれた場合は第一子は
 富山家の跡継ぎでいいが
 第二子が生まれた場合は
 大井家の跡継ぎとする

・子ができなかった場合
 大井家由来の財産
(研也のものや将来研也が
 相続するものすべて)は
 ビタ一文花子を含めた
 富山家の者には相続させず
 大井家の者に承継させること

・子ができた場合でも
 大井家由来の財産
(研也のものや将来研也が
 相続するものすべて)は
 花子に相続させず
 すべて研也と子に
 承継させること

・上記財産は
 第二子が生まれた場合
 すべて研也と
 大井家の跡継ぎとなる
 第二子に承継させ
 研也亡き後は第二子に
 承継させること

・家柄を振りかざす富山家の者と
 付き合うことはうんざりなので
 冠婚葬祭等社会的常識に鑑みて
 参加すべきもの以外の付き合いは
 すべて遠慮するので
 相続等が発生しても
 かかわらなくていいように
 すべての財産承継を
 今のうちにきちんとしておくこと

「いいか!これが私の条件だ」

「承知しました。
 要は両家由来の財産は
 結婚後もきっちり分けて管理を行い
 もしものことがあってもお互いの財産は
 お互いの指定した者が承継する仕組みを
 作ればいいわけですね」

「そうだ。できるか?おまえに」

「お父さんでも冗談をおっしゃるんですね。
 私を誰だとお思いで?」

「私は、強盗ケンタのセガレであり
 世間で言うところのバカ息子ですよ?(笑)」

「そうだったな……」

ワイルドターキーを
傾けながら研太は
思わせぶりに頷いた。

どんな時でも
感情的にはならず

常に冷静沈着で
時に皮肉屋。

それでいて
ベストの選択を導き出す。

それが、我が息子研也だ。

「いいか、胸くそ悪いが大井家にとっては
 良い縁談であることは間違いない」

「俺はお前と花子さんを応援しているんだ」
「ただし、この条件をクリアすればの話だ」
「これは、ディールだ。一歩もひくな」

庄屋の家柄だか
三十代続いた旧家だか知らんが
俺のセガレを見くびるなよ……

強盗ケンタの面目躍如?
しょせんは、親ばかケンタなのである。

《つづく》

-----------------------------------------

【編集後記】

佳境に入ってきましたね。

これから
どうなって行くのでしょうか?

ご期待ください( ^ω^)

「財産を最大化させてガッツリ遺す」相続対策👉個別面談申し込み

Youtube 大井研也【相続対策ノかんどころ】https://www.youtube.com/channel/UC1QXXsqTlxAa2U4O9-Zo-gg