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フットサルが日本のサッカーを変える。 ~Tikitakaに隠された秘密 / フットサルの「ライン間」~

この前のネイマールの動画では、たくさんの反応を頂きました!
ありがとうございました!

その動画はこちら↓
https://twitter.com/kenya_FF/status/1149563947118292998?s=09

そして、今回は!


FCバルセロナの
Tikitakaと呼ばれる
パスワークとフットサルの関係性の
動画を作りました!

その動画がこちら!↓

https://twitter.com/kenya_FF/status/1152766139614633984?s=09

バルセロナのTikitakaと呼ばれるボールポゼッションには、多くのフットサルと類似した動きが見られます。

フットサルにはクアトロという戦術があります。
クアトロとはスペイン語で4という意味でフィールドプレーヤー4人で流動的に動きながらボールを動かしゴールを狙う戦術です。


今回ピックアップしたのはクアトロの中の1つの原理である、"Entre linea(ライン間)"を狙う動きです。

それでは、細かく見ていきます。

①Entre linea その1

1つ目の動きはいわば真ん中でやるワンツーです。
しかし、その狙いとしては例えばダブルボランチ間で横パスをした後に相手DF2人の背後、1つ前のスペースに侵入するために、パスを出した人が相手の後ろに抜けます。
そして、味方がパスを出せる立ち位置でパスを受けます。
ダブルボランチが対応するマークを剥がすために裏へ抜けてそのまま行くと次にはセンターバックに捕まってしまいます。
そうならないために縦のライン間(つまりボランチとセンターバックの間のスペース)
と横のライン間(ダブルボランチの間のスペース)を両方取れる位置、
ダブルセンターバックとダブルボランチの間、四角形の真ん中へと侵入しています。

②Entre linea その2

このワンシーンはセンターバックとサイドバックの関係でした。
この場面、センターバックがパスを出しオーソドックスにいくとその場でまたサポートをする場面ですが、センターバックのマスチェラーノは自分に相手が食いついているのを見て自分で1つ前のスペースへ出てサポートしています。
これは斜めの関係ですが、ライン間に入っていく動きです。

普通ならばボランチがここに来てトライアングルをつくりますがこの場面ではそれを2人の関係でしてしまっています。

考え方として、DFは主に3ラインを形成して守ります。
攻撃はそこをいかに前進していくかが大切です。
この場面では、サイドバックにパスを出した後その場でサポートしても保持はできるかもしれませんが、前進はできません。
しかし、1つ前のライン間で受けることで前進しています。


③Entre linea (パサーの駆け引き)

これはライン間をとりに行った味方に対して、
パサーがしっかりと相手の動きを見て判断しているということです。

ライン間に入った味方にパスをするか、その味方の1つ奥の横の味方にパスをするか、の判断です。

相手がその動きについていくか、その場に留まるかをしっかりと見ます。


④Entre linea
(DFを見て前でサポート)

これも②と仕組みは同じです。
自分のポジションにとらわれすぎず、チームが前進するために正しい判断をしたいです。


⑤3online(サイ)

この動きはフットサルでもとても有効的でよく使われます。
選手が3人並び(基本的にはナナメ)、真ん中の選手がナナメに横切ることで一番奥の選手へのパスコースを空けます。
もし、DFが動かない場合はその走っている選手へパスする選択肢もあります。
一番奥の選手に出した後の3人目の動きにもなります。


⑥パラレラからのナナメのスペース

パラレラというのは動き方の名前でボールの持っている味方の縦のスペースへナナメに抜ける動きです。
この場面では、そのパラレラの動きで空いたスペースに他の選手が入っていきナナメのパスで崩したシーンでした。

⑦デスマルケ

デスマルケとはマークを外す動きのことでいわば、
裏への抜け出しです。
これはもう誰もが知っていることだと思いますが、
自分のマーカーが足元のパスを狙っているときにその矢印を利用して裏でもらう。
というものです。

この動画では、中盤のスペースでのデスマルケ、この狭いスペースでも可能だという例をあげました。

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フットサルには、たくさん動き方の名前があります。
これは、全てがフットサル独自のものではなく、

サッカーでもある動き方に
名前が付けてあるだけ

です。

なので、サッカーしか経験してこなかった人でもしっかりと動き方の原理の説明を聞けば、「何だ、そんなことだったのか。」

と、なると思います。

ただ、その動き方に名前があることでみんなでの理解の統一ができ、それを意識してプレーしやすいというだけです。

今回、僕が一番伝えたいのは、

ライン間(Entre linea)

という考え方です。

ライン間にポジショニングする=スペースにいる
ということです。

ゲームやトレーニングで
「スペースを見つけろ」「スペースに動け」
という指示は常に飛び交いますが、スペースはどこにできるのかというと、相手と相手の間の誰もいないところ。
です。

言い換えただけですが、スペースというよりもさらに細かく状況によって分類したり、説明、理解するには相手と相手のラインの間としてスペースを捉えたほうが良いと僕は考えています。

ライン間とは、
相手DF2人の間(縦、横のライン)
相手DF3人の間(トライアングルの真ん中)
相手DF4人の間(四角形の真ん中)

今回はこの辺で失礼します。
少しフットサルに対する敷居は低くなったでしょうか?
そして、フットサルをしている人たちはそれがサッカーでも応用できるものだとわかって頂けたでしょうか?


次回、この回でも少しだけ触れましたが、

「トライアングル」

について、僕の考えを書きたいと思います。

ぜひ柔軟な気持ちと考え方で読んで頂けたらありがたいです。

それでは、また!
Hasta luego!!

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Kenya "Taka"hashi
Footballを通じて人間として成熟する。 これが僕の信条です。 僕は挑戦を続けます。 皆さんと胸を張って向き合えるような立ち振舞いをしていきます。 僕のその姿が、誰かの力になるように。