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週刊レッドローズ(2025/01/25-01/31)
1. イトジェ、新キャプテンに就任
タイトル: イトジェ、イングランド新主将に
日付: 2025年1月26日
参照元リンク: https://www.planetrugby.com/news/six-nations-round-one-fixtures-kick-off-times-referees-and-global-tv-channels
マロ・イトジェが2025年シックスネーションズに向けてイングランド代表の新キャプテンに任命されました。サラセンズ所属のイトジェは、これまでの代表キャリアで88キャップを獲得し、その強靭なプレースタイルと卓越したリーダーシップで知られています。前年は12試合中5勝と苦戦したイングランドですが、2023年の勝利を糧にリベンジを狙います。
ボースウィックHCは「マロは並外れた選手であり、チームメイトから絶大な尊敬を集めています。彼のリーダーシップは、フィールド内外で我々のチームを新たな高みへと導くでしょう」とコメントしました。イトジェの起用は、チームに新たな活力をもたらすと同時に、若手選手の育成にも良い影響を与えると期待されています。
アイルランドの暫定HCサイモン・イースタービーは「イトジェはチームの象徴的存在であり、彼のプレゼンスだけでイングランドチームの士気が上がります。我々は彼を中心としたイングランドの戦略に細心の注意を払う必要があります」と警戒感を示しています。
イトジェ自身も「この役割を任されたことを光栄に思います。イングランドラグビーには豊かな歴史があり、その一部となれることを誇りに感じています。チームを率いて、ファンの期待に応えられるよう全力を尽くします」と決意を語りました。彼の起用により、イングランド代表の戦術や選手起用にも変化が生じる可能性があり、今後の動向が注目されています。
2. ボースウィックHC、36人の代表候補を発表
タイトル: 代表候補36名を発表
日付: 2025年1月28日
参照元リンク: https://www.englandrugby.com/follow/news-media/six-nations-2025-steve-borthwick-names-36-player-england-squad
スティーブ・ボースウィックHCが2025年シックスネーションズに向けた36人の代表候補を発表しました。マロ・イトジェが新キャプテンに任命され、エリス・ゲンジとジェイミー・ジョージが副キャプテンを務めます。
未キャップ選手としてオスカー・ビアード(ハーレクインズ)とカダン・マーリー(ハーレクインズ)が選出されました。ビアードはセカンドローとして高い身体能力とラインアウトでの確実性が評価され、マーリーはウィングとしての爆発的なスピードとフィニッシュ力が買われての選出です。
ベテラン勢では、オーウェン・ファレル不在の中、ジョージ・フォードとマーカス・スミスがフライハーフ争いを展開することになります。また、怪我から復帰したマヌ・トゥイランギも選出され、センターラインの強化が期待されています。
ボースウィックHCは「この36人は、現在のイングランドラグビーの最高峰を体現しています。経験豊富な選手と若手の才能がバランス良く混ざっており、シックスネーションズでの好成績を期待しています」とコメントしました。
さらに、「オスカーとカダンの選出は、彼らの才能とポテンシャルを示しています。両選手ともプレミアシップで素晴らしいパフォーマンスを見せており、代表チームでも同様の活躍を期待しています」と付け加えました。
この選出は、イングランド代表の世代交代と新たな戦略の採用を示唆しており、今後のチーム構築に大きな影響を与えると予想されています。
3. アイルランド戦のスターティングメンバー発表
タイトル: アイルランド戦の先発15名決定
日付: 2025年1月28日
参照元リンク: https://www.englandrugby.com/follow/news-media/six-nations-2025-england-side-to-face-ireland-in-dublin-announced
ボースウィックHCが2月1日のアイルランド戦に向けたスターティングメンバーを発表しました。マロ・イトジェが初めてフルタイムキャプテンを務め、カダン・マーリーが左ウィングでテストデビューを飾ります。
フロントローはエリス・ゲンジ、ジェイミー・ジョージ、ダン・コールが務め、セカンドローにはマロ・イトジェとオリー・チェサムのコンビネーションが採用されました。バックローでは、トム・カリー(ブラインドサイド)とベン・カリー(オープンサイド)が初めてテストレベルでフランカーのコンビを組み、ビリー・ヴニポラがNo.8を務めます。
バックラインは、ベン・ヤングス(スクラムハーフ)、ジョージ・フォード(フライハーフ)のハーフバックコンビで、センターにはオーリー・ローレンスとジョー・マーチャントが選出されました。ウィングはカダン・マーリーとマックス・マリンズ、フルバックにはフレディ・スチュワードが名を連ねています。
ボースウィックHCは「この選出は、我々の戦略とアイルランドに対する分析に基づいています。カダン・マーリーのデビューは彼の才能とハードワークの結果であり、大きな期待を寄せています」とコメントしました。
また、カリー兄弟の起用について「トムとベンは異なるスタイルのフランカーですが、互いを補完し合うプレーができます。彼らの連携が我々のフォワードパックに新たな次元をもたらすと確信しています」と語りました。
この選出は、イングランドの新たな戦術アプローチを示唆しており、特にバックローの構成とバックラインの選手起用に注目が集まっています。アイルランドとの激戦が予想される中、この新しい布陣がどのようなパフォーマンスを見せるか、ラグビーファンの期待が高まっています。
4. カリー兄弟、初の代表同時先発
タイトル: カリー兄弟、代表初同時先発
日付: 2025年1月30日
参照元リンク: https://www.bbc.com/sport/rugby-union/articles/cj0276e222ro
トム・カリーとベン・カリーの双子の兄弟が、イングランド代表として初めて同時に先発出場することが決定しました。両者ともバックローに選出され、アイルランド戦でのパフォーマンスが注目されています。
トム(26歳)はブラインドサイドフランカー、ベン(26歳)はオープンサイドフランカーとして起用されます。二人は異なるスタイルのプレーヤーとして知られており、トムが強靭な防御と巧みなターンオーバーで、ベンが素早い動きと優れたサポートプレーで評価されています。
ボースウィックHCは「カリー兄弟の起用は、我々のバックローに新たな次元をもたらします。彼らの相互理解と異なる特性が、チームに大きな利点をもたらすと確信しています」とコメントしました。
この起用は、イングランドのバックロー戦略に新たな可能性を開くものとして注目されています。兄弟の連携プレーがどのようにチームの戦術に組み込まれるか、また、アイルランドの強力なフォワードパックに対してどのように対抗するかが、試合の鍵を握ると予想されています。
ラグビー界では、兄弟が同時に代表チームでプレーすることは珍しく、カリー兄弟の起用は大きな話題を呼んでいます。彼らの活躍次第では、イングランド代表の新たな強みとなる可能性があり、今後のチーム構築にも影響を与えると考えられています。
5. ジョージ副キャプテン、開幕戦欠場
タイトル: ジョージ副主将、開幕戦を欠場
日付: 2025年1月31日
参照元リンク: https://www.telegraph.co.uk/rugby-union/2025/01/31/ireland-v-england-six-nations-2025-time-kick-off-watch-tv/
副キャプテンのジェイミー・ジョージがハムストリングの問題で開幕戦を欠場することが決定しました。ジョージは直近の練習中に軽度のハムストリング損傷を負い、医療スタッフの判断により、予防的措置として開幕戦の欠場が決まりました。
代わりにノーサンプトン・セインツのカーティス・ラングドンがスコッドに加入し、セオ・ダンとルーク・カワン=ディッキーのバックアップを務めます。ラングドンは今シーズン、プレミアシップで安定したパフォーマンスを見せており、代表チームでの活躍が期待されています。
ボースウィックHCは「ジェイミーの欠場は残念ですが、長期的な視点で彼のコンディションを管理することが重要です。カーティスは素晴らしい機会を得ました。彼の加入により、フッカーのポジションに新たな競争が生まれることを期待しています」とコメントしました。
ジョージの欠場は、イングランドのセットピース、特にラインアウトに影響を与える可能性があります。彼の経験とリーダーシップは、アイルランドとの激戦で大きな損失となりますが、同時に若手選手が台頭するチャンスでもあります。
医療スタッフは、ジョージの回復を慎重に見守っており、シックスネーションズの後半戦への復帰を目指しています。この状況下で、チームがどのように適応し、フロントローの新たな組み合わせがどのようなパフォーマンスを見せるかが、注目されています。
6. 20分間の一時的退場ルール導入
タイトル: 20分間退場ルールを採用
日付: 2025年1月23日
参照元リンク: https://www.six-nations-guide.co.uk/2025/england-fixtures.html
2025年のシックスネーションズでは、秋のテスト期間中に試験的に導入された20分間の一時的退場ルールが正式に採用されることになりました。このルールにより、レッドカードを受けた選手の代わりに20分後に別の選手が出場できるようになります。
新ルールの主な特徴は以下の通りです:
レッドカードを受けた選手は即座に退場し、その試合には再出場できません。
退場から20分後、チームは別の選手を投入することができます。
この新規則は、故意ではない危険なプレーや繰り返しの反則に対して適用されます。
故意的な危険行為や乱暴な行為には従来通りの完全退場が適用されます。
ワールドラグビーの代表者は「このルールは、選手の安全を確保しつつ、試合のバランスを保つことを目的としています。一人の選手のミスで試合全体が左右されることを防ぎ、より公平な競技環境を作ります」と説明しています。
イングランド代表のボースウィックHCは「新ルールは戦術的な面で新たな考慮事項をもたらします。20分間のマンダウン状況をどう乗り切るか、また、選手が戻ってきた後にどうゲームプランを調整するかが重要になります」とコメントしました。
この新ルールの導入により、試合の展開や戦術、さらには選手の規律にも影響が出ると予想されています。チームは新ルールに適応するための戦略を練る必要があり、シックスネーションズでの各チームの対応が注目されています。