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妄想経営学マガジン

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#想像力の欠如

Vol.7 年配者の立場で「老害」を考える

私は、高齢化が進んだそこそこ大きな会社で働く50代前半の社員です。 定年退職までまだ数年ありますが、早期退職も頭に入れながら働くようになってきました。漠然と、若手の活躍を邪魔してはいけないと考えるようになってきたからです。 そんなことはない、まだまだやれる、という気持ちもあるのですが、冷静に考えるとそういう問題ではないと感じるのです。 今回は、高齢化した会社がどういうことに気をつけないといけないか、という視点で書きます。 若手視点で考える会社に入社したばかりの新入社員の気

Vol.25 想像力の欠如例 その1

前回の「Vol.24 風土変革もビジョンドリブンで!」の最後に、コンサバで変わろうとしない風土の根本要因は「想像力の欠如」だと書きました。 そのような組織では、かなり異状なことでも、そんなに悪い状態ではないという空気になっています。 今回は過去にそう感じた事例を書きます。 いまだにガラケーという異状私がいた会社では、社員はいまだにパカパカ携帯(ガラケー)を与えられています。部門により差はありますが、その部門では、社用スマホは課長以上に限定されていました。 では個人スマホはO

Vol.26 想像力の欠如例 その2

前回スマホがを使えない会社が異状であるが放置されていることを書きましたが、今回は、そもそもその状態が異状だと気づいてすらいない事例を書きます。 前提として、社員にはいまだにパカパカ携帯(ガラケー)が与えられています。社用スマホは課長以上の特権です。 ちなみに、前回とは異なる部門での出来事です。 複数の部門で似たような体験しましたし、このような組織は会社内で決してレアケースではありません。 残念な発言「最近、個人スマホで写真を撮っている人が多い。情報セキュリティ的に大問題だ

Vol.29 ルールの海に溺れたら、ビジョンドリブンで考える

前回、再発防止至上主義で「なぜなぜ分析」を使うと、対症療法としてのルールを量産してしまうという話を書きました。 私がいた部門でも、数えきれないルールや手順書がありました。 安全が重要な業務だったので軽視はできないのですが、何百もあると把握することが不可能になります。まさにルールの海に溺れた状態です。 でも大昔からずっとそのようなやり方で今まできたので、違和感を持っている人がほとんどいませんでした。 これは簡単に解決する問題ではないのですが、少なくとも今が良くないという違和感