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妄想経営学マガジン

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#ビジョンドリブン

Vol.9 「心理的安全性の確保」を理解しなければ風土改革は進まない

近年、多くの企業で風土改革を行っています。 でもそれは「今の悪い風土を良い風土に変えたい」という漠然とした話なので、実際にはたくさんの取り組みを行うことになります。 多くの会社は、これらをそのまま総花的に行っていると思います。少なくとも私の会社はそうです。 私の考えだと、それではうまくいきません。いろんなことを一度にやってもうまくいきません。こういう時こそ、何か1つを徹底的に進めるのが効果的です。 今回は、この風土改革について考えてみます。 風土改革の取り組み風土改革で行う

Vol.24 風土改革もビジョンドリブンでうまくいく!

経営陣が風土改革を推し進めようとしても、なかなか現場は変わりません。結局現場は忙しくて変える余裕がないのです。 改革が必要な会社ほど、結局のところ末端組織に課題が集まり、自転車操業になっています。今やっていることで手いっぱいで、別のことに取り組む時間はとれません。 そんな状況で仕組みを次々と導入して変えようとしても、空回りし、遠回りし、場合によっては逆効果になります。 そうならないためには、取り組みを絞り、一点突破するのがベストです。そして、それがビジョンドリブンです。ある

Vol.27 「ビジョンドリブン」における「ありたい姿」を考える

前回、前々回では、ビジョンドリブンに必要な「想像力」が欠如している例を紹介しました。 「ビジョンドリブン」では「ありたい姿」を想像する力が必要です。 でもこの「ありたい姿」というのはどういうものなのか、意外と難しいので、今回説明してみようと思います。 なお、前回は少し話が大きくなってしまったので、スマホの話に戻します。 ミクロもマクロも考え方は同じです。フラクタル経営です。 「ありたい姿」は達成されなくてもよい「ありたい姿」は達成可能な目標ではありません。 目指す姿、理想の

Vol.28 ビジョンドリブンの「なぜなぜ分析」

これまで何度か、対症療法ではなく、根本治療が大事、という話をしてきました。 最近気づいたこととして、世の中にある「なぜなぜ分析」の活用が、対症療法に留まっているケースが多いのでは、ということです。 誤った取り組み「なぜなぜ分析」は、課題が発生したときに、「なぜ」を繰り返して真因を見つけ出し、対策を行う手法です。 ところが、問題が発生した際、再発防止策として対症療法だけで承認してしまうケースが多くないでしょうか。そしてそういう組織では、手っ取り早く騒ぎを収束させることが求め

Vol.29 ルールの海に溺れたら、ビジョンドリブンで考える

前回、再発防止至上主義で「なぜなぜ分析」を使うと、対症療法としてのルールを量産してしまうという話を書きました。 私がいた部門でも、数えきれないルールや手順書がありました。 安全が重要な業務だったので軽視はできないのですが、何百もあると把握することが不可能になります。まさにルールの海に溺れた状態です。 でも大昔からずっとそのようなやり方で今まできたので、違和感を持っている人がほとんどいませんでした。 これは簡単に解決する問題ではないのですが、少なくとも今が良くないという違和感