どんな感情も感じていいというなら
どんな感情も感じていいというなら。
そんなこと考えている時点でダメだと思って自分の感情を見ないようにしてきた部分を、きちんと見つめてみようと思う。
今、仕事がとても辛い。
転職しての3年間、ずっと壁にぶつかっているような感じがする。
その壁は、昔から自分の中に常にずっとあった壁だったように思う。それがここにきて、仕事をする上で大きな大きな障害となって乗り越えることができずに途方に暮れている。
ぼくは建築設計という仕事をしている。これまで3回職場を変え、その度に業務の内容は少しずつ違うが、「建築物を設計する」という仕事は変わらずにやっている。
今抱えている自分の大きな壁は、「業務の整理がうまくできない」ということと、「相手の言葉に威圧感を感じると全く会話ができなくなる」ということ。
誰しも得意とすること、苦手とすることはあって当然だと思う。しかし仕事をする上で必要なスキルというのは間違いなくあると思う。それがその人の特性にあっているかあっていないか、ということだけであって。
それに照らし合わせると、建築設計という仕事は与えられた条件を整理して形にしていく仕事であり、またひとりでできる仕事ではなくたくさんの人とコミュニケーションをとりながら調整していく仕事なので、自分のこの「できない」と感じている状況は、建築設計をする上では致命的だと思う。
ここ最近、その「できない」を強く感じるようになったのは、職場が変わり設計する建築物が大きくなったからかもしれない。作図する図面の枚数が増え、整理する内容が増えたとたん、太刀打ちできなくなってしまった。今は上司が最終チェックをしてくれているので図面として間違ったものを提出することはないが、図面の整合がとれていなかったりとチェックする側もすごく大変な労働をさせてしまっている。
もうひとつ、「できない」と強く感じるようになったのは、できていない図面に対して上司に言われる言葉ひとつひとつに反応してしまい、「自分にはもうできないんじゃないか」という感情が起こってしまっているからだ。
「こんな間違い、普通はありえない」「なんでこんなことになるの?」「普通はこんなことにならない」「なんでこうなるか分からない」
そういった言葉を聞く度に、こころがズシンと重くなり、図面を描く手が止まり、身動きがとれなくなる。そんなことをもうずっと繰り返している。
自分でもそう思いますよ、なんでそんな間違いをするんだろうって。
間違える原因も分かっている。途中経過の報告、相談が毎回業務が進むにつれて徐々に少なっていくからだ。
最初のうちは割とできる。でも徐々にできなくなっていく。
仕事が進行していく中で変更や修正の対応に追われる。+新しい内容を調べたり検討するのに時間をとられる。→作図の進行が遅れる。→怒られる。→取り返そうと急ぐ。→整理していた内容が途中で途切れる。→整理がうまくできていないので報告や相談がし辛くなる。→問題が増える。→図面の進行が余計遅くなる。→まとめる図面の精度が悪くなる。→怒られる。→自信をなくす。→仕事が手につかなくなり更に遅れる。→更に怒られる。
たぶんこんな感じの流れだ。今書きながら自分で「そうだったのか」と気づいた。
整理が苦手なことと時間管理が苦手なことはセットで、2つが合わさったときに悪循環に陥っているように思う。
「設計士が整理が苦手とか、そもそもダメだろ」って言われそうだ。というか自分がそう思っている。こんなところで書くべきではないかもしれない。
でもそう思っているから、苦手なことと正面から向き合えていないようにも思う。
整理をすることの大切さは分かっているので、それは少しずつでも改善していきたい。それは事務的なことなので練習すればできるようになるかもしれない。(今も以前よりはできるようになっているとは思う)
問題は、今の会社で会話がうまくできないことだ。それが結局悪循環のはじまりだと思う。
「仕事だし、嫌でもやるしかない。」
そう思う。そう思って動けるならもうちょっとはマシになってるのかもしれない。
「相手に威圧感を感じると会話ができない。」
それは今の会社では許されない性質のように思う。報告書をまとめたりしても、目の前にいるんだから直接言えと言われる。それはそうかもしれない。
でもそれができない。そう感じてしまっているから。
「怖い」という感情に気づいてしまった。それ以上も以下もない。仕事の内容も関係ない。
思ってしまった後はどうしたらいいのだろうか?
相手に「怖いです」と伝えてしまったらいいのだろうか。それができたら苦労はしない。
今は感情が後ろ向きなので、できないなら離れるしかないと思ってしまっている。自分が変わることでなんとかできたらいいと思うが、今はそうは思えない。
今、この場に書くことでとりあえず自分の気持ちとは向き合った。それからどうするかはもう少し考えていこうと思う。
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