飲酒後の〆のラーメンをガマンして、お財布にも胃腸にも優しくする方法
「このあとラーメン行く?」
「いいね!俺もそう思ってた!」
酒を飲むと決まってラーメンが食べたくなる。
その理由は一体何なんだろう。
体が欲しているということは食べたほうがいいんだろうか。
それともその欲望は罠で、食べないほうがいいのか。
罠だとしたらこの欲望をどうやってガマンしたらいいんだろうか…。
飲酒後にラーメンを食べたくなるメカニズムを調べてみた。
お酒を飲んだらラーメンが食べたくなる3つの理由
酒を飲んだらラーメンが食べたくなるのには、以下の通り3つの理由がある。
アルコール分解で使う栄養素が入っているから
血糖値が下がって空腹感があらわれるから
利尿作用で水分と塩分が失われるから
〆のラーメンには飲酒後の体に必要なもの・欲しいものが全て詰まっている。
え?必要なら食べたほうがいいじゃんって?
気をつけろそいつは罠だ。
理由をひとつずつ確認してみよう
アルコール分解で使う栄養素が入っているから
アルコールが体の中に入ると、胃や腸で吸収されて肝臓で分解される。
このときに、非必須アミノ酸のアラニン、グルタミン酸。ミネラルの一種である亜鉛などといった栄養素がつかわれる。
ラーメンにはこの必要な栄養素が多く含まれている。
アラニンは豚肉(チャーシュー)に、グルタミン酸は小麦タンパクや大豆に、亜鉛は貝類やカツオに多く含まれている。
魚介出汁のチャーシュー麺なんかは最高だ。
おつまみでこれらの栄養素を摂取していないと、体が欲してラーメンを求めてしまう。
必要な栄養素を摂取しているならいいじゃん!思われがちだが、ラーメンには脂質や糖分も大量に含まれている。
今日のおつまみで脂っこいものを食べていないか?もし食べているなら、過剰摂取になることは間違いないだろう。
血糖値が下がって空腹感があらわれるから
アルコール分解の過程で、血液中の糖分も消費される。
その結果血糖値が下がるため、脳が「まだお腹いっぱいじゃなくね?」と勘違いをしてしまう。
アルコールを飲むといつもより食べすぎてしまうのはこれが原因だ。
先に紹介した栄養不足と組み合わされば、ラーメンの誘惑がより魅力的に感じてしまうだろう。
しかし、すでに宴会料理を食べたあとの体にラーメンを放り込むのは、明らかに食べすぎだと思わないだろうか。
過剰摂取したエネルギーは脂肪になり、ぶくぶく太っていく原因になる。
それだけでなく、胃もたれや食欲不振に悩まされることにもなるだろう。
利尿作用で水分と塩分が失われるから
アルコールには利尿作用があり、飲酒するとトイレの回数が増える。
それにより、尿として大量の水分と塩分が排出されてしまう。
水分や塩分は体にとって大事な栄養素であるため、ラーメンに含まれる塩分や水分を欲してしまうのだ。
しかし!ラーメン一杯には塩分が6g前後も含まれていると言われており、これは一日の塩分摂取量に相当する。
一日の最後に一日分の塩分を摂取したら明らかに過剰摂取となるだろう。
それでもラーメンが食べたくてしょうがない!そんなときは…
「〆のラーメンが健康に悪そうだということはよくわかった。
でもどうしてもラーメンが食べたいときはどうしたらいい??」
飲酒後にどうしてもラーメンが食べたくなったときにごまかす方法は3つある。
あたたかい緑茶を飲んでやり過ごす
緑茶にはビタミンC、カテキン、タンニンが含まれており、それぞれがアルコールの分解や吸収抑止に役立つ。
水分補給もできて二日酔い防止にもなるのでおすすめ。
野菜ジュースを飲む
お茶だけだとどうしても物足りないって人は野菜ジュースを飲もう。
野菜ジュースでビタミンと水分、糖分を補給できる。
緑茶に比べれば飲みごたえがあるはずだ。
しじみの味噌汁を飲む
飲み物だけじゃ俺の胃袋はおさまらないんだ…っていう育ち盛りのキミは味噌汁を飲もう。
味噌汁の出汁にはアルコール分解に役立つ成分が入っている。
特にしじみの味噌汁は、しじみに含まれるタウリンが肝臓の負担を軽減してくれるのでおすすめ。
次回の飲み会でラーメンに誘われたら、「いや、ここはお茶にしね?」って提案してみよう。