疑似科学についての自分のスタンス

科学の概念を借用し科学的である体をよそおいながら、科学の立場からは認めがたい主張を疑似科学と呼びます。科学者としてはこうした主張が世に跋扈することは大変に頭の痛い問題です。

しかし、疑似科学であってもそれを心の拠り所にしたり、それに関連するビジネスをする人の生き方そのものを否定することはできません。さらにそういう人がビジネスの世界や財界、政界などに深く浸透しているのも事実であり。これを完全に排除することも不可能だと思います。自分のSNSやリアルの友人でそういう人は少なからず居ます。それだけの理由でその人を否定することはしません。

何故ならば、科学技術が社会に活かされる方法を考えるとき、そうした要素を排斥するだけでは上手くいかないと考えているからです。彼らが何を求めて疑似科学を信じたり利用しているのかを理解し、科学の立場から予想される問題を回避する折衷案を考えることが結果的に不幸を回避する上策となることもあります。そうした理由から、科学の立場とは相容れない考え方をする人も交流しますし、そうした付き合いを辞めろと言われたとして、それに従えない事もあります。それ故にアカデミア内での自分の評価が下がったとしても致し方ない事と覚悟しております。その事はご了承頂くと幸甚です

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