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おいしくて、安くて、簡単な、ぼくの秘伝の調味料。

1. 前書き


以前こちらのnote(https://note.mu/kentotti18/n/n34d6d704190e)で書いたように、おいしいにはいろんな種類があると思う。

その中でも今回は、「極限までご飯を食べずにお腹を空かせ、久しぶりに口にものを入れた時のあの卵かけご飯」について。


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2. 空腹こそ最高の調味料


おいしいと感じる瞬間って人それぞれ違うけど、ほぼ全ての人たちが共通しておいしいという感情を共有できる状態がある。それが、空腹状態

空腹状態でご飯を食べることこそ、最も多くの人が共通しておいしいを感じられるのではないだろうか。

2ちゃんねる開設者のひろゆきも、「お腹が空いてる時の卵かけご飯ってめちゃくちゃうまいじゃないですか。星付きレストランより超腹減ってる時の卵かけご飯の方が幸せになれる。」と話しているが、まさにその通りで、空腹こそ最高の調味料なのだ。


ちなみに話は逸れるが、

この発言の際のひろゆきの文脈は、「どんなにおいしいものでも食べ続けたらおいしいと感じなくなる。だから舌を肥やせば肥やすほど幸せに感じる能力が減る。」「舌を肥やすな。メシが不味くなるぞ。」といったもの。

毎日2.3万円するお寿司ばかり食べている人は、一皿100円の回転寿司を食べてもなかなか美味しいと感じられない。高級寿司の美味しさのレベルが標準になってしまうと、それ以下の寿司で幸せを感じられなくなってしまう。寿司に限らず、高級食材や手間暇かけた美味しい食事に慣れてしまった人は、相対的に普通のメシが不味くなる、というわけだ。

確かにほぼその通りだと思う。

ただ、ここで使われている舌が肥えているという表現は、高級なものばかり食べるなど生活レベルを上げると幸せを感じるハードルが高くなるということであって、個人的にはやはり舌が肥えている、というより味覚が鋭い、方が様々なおいしさを感じられるし、食事の楽しみも増えるし、幸せを感じる機会も増えると思っている。(個人的なイメージだが、舌が肥える=高級なものばかり食べている / 味覚が鋭くなる=味に敏感になるって感じ)

味覚を鍛える方法は、なにも高級な美食ばかりを食べるのではなく、5味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)を意識しながら味を記憶したり、積極的に複雑な味を楽しんでみたり、素材の味そのままで食べてみたり、舌を薄味に慣らしておいたり、など様々である。お金をかける必要はそんなにない。

むしろ、毎食のようにカップラーメンを食べて、しょっぱい味付けや辛い味付けに慣れている人は、農家に行って採れたての何の味付けもしないあのキュウリを食べても、無味で美味しくないと感じてしまうかもしれない。炊きたての白いご飯を食べても美味しくないと感じてしまうかもしれない。


何より、世の中の食のレパートリーなんて無限にあるのだから、いくら食の経験が豊富な人であっても、まだまだ初体験の方が圧倒的に多いんだし、その一つ一つの初体験の違いが分かる方が楽しいと思う。

味覚が乏しい人であれば、10種類のバナナから1通りの美味しさしか感じられないかもしれないが、味覚が鋭くなれば、10種類のバナナから10通りの美味しさを見いだせるかもしれない。
味覚が乏しい人であれば、実はおいしい野草もただの草としか味わえず不味いと感じるかもしれないが、味覚が鋭くなれば、野草の微かな甘みや香りを感じて美味しさを見いだせるかもしれない。

こう考えると、味覚を鍛えた方が美味しいと感じるハードルはむしろ低くなるのではないか、と思えてくる。もちろんそもそも食に興味がない人であれば、わざわざ味覚を鍛える必要はないと思うが。

とにかく僕自身は、高級や安物といったフィルターを通さずに、道端の草からしょっぱいカップラーメンから超どローカルな居酒屋から三つ星レストランまで、あらゆる食を楽しめる味覚でありたいなあと思ってます。


〜脱線おわり〜


話を元に戻すが、


空腹状態でご飯を食べれば、たいていのものを美味しいと感じられるし、みんな幸せになれる。

5年くらい前に、友達と3日間断食合宿というのをやったことがあるけど、合宿終了直後に飢餓状態で食べた焼肉は至高そのものだった。「星付きレストランより超腹減ってる時の卵かけご飯の方が幸せになれる。」というのは、真実だと思う。



で、僕がここで思ったのは、、

だったら、超空腹状態で星付きレストランに行ったら、人生最高の食体験ができるのではないかってこと。

”楽しみながら超空腹状態になって、その状態で星付きレストランで美食を堪能する” をデザインする。


これが僕の考える美食のアップデートだ。


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3. 超空腹状態をデザインする


まず、どうやったらお腹って空くんだ?

ぐぐってみると、血液中の血糖値が下がった時に空腹と感じるらしい。体のエネルギーを大量に消費して、血糖値を下げれば、お腹は空くのだ。

では、体のエネルギーを大量に消費するには、どのような方法があるのか。思い浮かぶものを挙げてみると、

・水泳
・ランニング
・入浴
・サウナ
・頭を使う
・睡眠

などなど。

その他にもぐぐってみると、食事の4時間前までに、油っぽいものを軽く食べるといいんだとか。”油っぽいものを食べると、体内に吸収された油が分解され、遊離脂肪酸となって血液中に出てきます。そうするとその分余計に摂食中枢が空腹だと感じ、食欲が湧いてくるのです。ですが、油が分解され遊離脂肪酸となって血液中に出てくるのは4時間後のことなので、それまでに油っぽいものを食べておく必要があります。” ということらしい。


そこで、これら空腹を促進する要素を全て含み、ゴールに星付きレストランを設定した、1dayツアーを実施することにした。


ちなみに今回ゴールに設定したお店は、3年連続でミシュラン二つ星を獲得している「スリオラ」というモダンスパニッシュレストラン。(http://zurriola.jp

日本料理とスペイン料理の共通点を追求した先に見つけたモダンスパニッシュ料理というものがあまりイメージ出来ず、以前から興味があった為、今回こちらに行くことを決めた。


ということで、東京1 dayツアーの始まりです。


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4. いざ、美食のアップデート



今回のツアー日程はこんな感じ。

8:00 起床

9:30〜11:30 水泳

12:00〜13:30 お昼寝

14:00 唐揚げを食べる

14:30〜15:30 皇居ラン

16:00〜17:30 銭湯

17:30〜18:30 頭を使って本を読む

19:00〜 美食開始



それでは、検証スタート。


朝8時に起床し、まず向かった先は田町にある港区スポーツセンター。
こちらで2時間がっつり泳ぐ。

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写真は、港区スポーツセンターHPより拝借いたしました。


疲れた。お腹すいた。。




次は、皇居に向かい、ビル群を眺めながら芝生でごろごろお昼寝。

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しっかり寝れた。良い気分。お腹すいた。。




油っぽいものを食べる目安の時間になったので、丸ビルに行き、唐揚げを1つだけ食べる。

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おいしい。余計お腹すいた。。





再び皇居に戻り、皇居ラン。

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一周走るのが限界でした。お腹すいた。。





続いて、汗を流しに銭湯。
徒歩圏内にサウナ付き銭湯がなかった為、電車に乗り、八丁堀にある湊湯へ。

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超スタイリッシュな銭湯で、洗練されたやすらぎの時間を楽しめた。お腹めちゃくちゃすいた。。




休憩室では、面白そうな本を、頭を使って読んだ。

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全然読みきれなかったけど面白い本だった。ありえないくらいお腹すいた。。




そして、


ついに、、



このツアーの最終目的地、スリオラに到着。


美食スタート。

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全部で13品のフルコースをいただいた。

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んまあああ〜




結論

めっちゃうまかった!






今回は1 dayツアーという形で超空腹状態を実現したけど、この他にも、山登った先にレストランあるとか、海泳いだ先の無人島にレストランあるとか、険しい鍾乳洞のゴール地点にレストランあるとか、いろんなデザインの仕方があると思う。

そういうのを色々実験できたら面白そうだなあ。

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