海外でつくる日本人同士の人間関係
とある調査によると、仕事場における悩みで最も多かったものは「人間関係」だったそうです。
Googleで「人間関係」と検索すると、「めんどくさい」「疲れた」「うまくいかない」などネガティブな言葉が関連キーワードとして多く表示されます。
僕は会社員時代に人間関係、特に上司や先輩との関係性には苦労したため、この悩みにはとても共感できます。
人間関係は多くの人にとってとても身近で、かつ大きな悩みになっています。でも考え方や接し方、関係そのものを変えていけば、大きなポジティブ要素にもなるため、僕自身の経験も踏まえて考えていきたいと思います。
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世界人口は今や80億人にも達すると言われています。それだけ地球上には多くの人がいます。
好きな人がいれば、当然嫌いな人もいる。逆に自分のことを好んでくれる人がいれば、当然嫌いだと思っている人もいる。
聖人君子などこの世には存在しません。だから完璧な人間を目指す必要はないし、周囲の人たちを完璧だと思う必要はありません。
そういった事実自体はみんな認識していると思いますが、それでも人間関係が多くの人にとって悩みの種になっています。
結局、狭い世界で完結しようと思っている人があまりにも大勢いるということだと思います。もちろんそれぞれいろんな事情を抱えているので、その考え自体を一概に否定しようとは思いません。
しかし、人間関係を改善する手っ取り早い方法は、自ら環境を変えて人間関係をリセットするしかないと思っています。
ただ、新たな環境で人間関係で悩んだため再度環境を変える、など同じことを繰り返すのもまた違います。
悩むということは改善したいことだと思うし、その術を少しでも多くの人が知りたいのだとも思います。
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ジョージアに来てから2ヶ月が経過しましたが、幸い僕は人間関係には不安なく過ごせています。
普段は日本人とばかり交流してしまっていて、ローカルの人を含めた外国人とはまだあまり接点を作れてはいないことは悩みとしてあります。しかし、特に無理をしているわけではなく、自分らしくのびのびと過ごせています。
でもそのためにジョージアに来る時点でひとつ決めていたことがあります。
それは、一対一の人間関係を大事にしていくということです。
海外にいると日本人というアイデンティティを強く実感し、他の日本人に会うと同族意識が高まってすぐに仲良くなれます。日本人コミュニティにいる誰もが同じような意識を持っているため、自然とみんなとの距離は縮まります。
しかし、人が集まれば当然合う人・合わない人がいます。海外の日本人コミュニティは狭い世界であるため、その傾向は強くなるでしょう。
だから、人間関係の構築は慎重にしていく必要があります。
僕はフィリピンに住んでいた頃、うまく人間関係をつくれなく、意図せずこの事実に気づくことになりました。
ジョージアに来て以降、敢えていろんな場に足を運んだり、コミュニティの中でなんとなく知っているような人に自ら声をかけに行ったり、多少は無理をしてでも人とコミュニケーションを取ることを意識しています。
そのおかげで、現在は人間関係で悩むことはありません。
良い人間関係をつくるのに大切なのは、一対一でするコミュニケーションだと思っています。
勘違いをしていたり、なんとなくの雰囲気で人を決めつけてしまうと、疎遠になったり嫌いになったりしてしまいます。
うまくいかなかったら仕方がないけれど、自らアプローチしていけばきっと合う人は出てくるし、人と知り合うことで日々を楽しく過ごせていけると思っています。
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嫌われたら嫌だし、僕も人のことを嫌いになりたくありません。でもそれはおそらく避けられないでしょう。
無理して人と仲良くなるように振る舞うくらいなら、諦めて他の人たちと仲良くなれるように努力する。
そうやって身の回りの人間関係を円滑にしていくことが大切です。
僕はシャイな性格だから、未だに自分からアプローチしにいくことに恐怖心があります。でも案外人は声をかけてもらうと嬉しいものです。
受け身な姿勢から脱却して自分から積極的にいくことが、良い人間関係の構築に必要だし、海外の日本人コミュニティという狭い世界でうまく生活するコツだと思っています。
そして、それこそがポジティブな生活につながっていくでしょう。
ただローカルの人たちや外国人にアプローチし、交流していくことがなによりも生活を楽しくできることだとも思っています。
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サムネイルの撮影場所はステパンツミンダの街並み(カズベキ)