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天国に近い教会からカズベキの秀峰を臨んで
東欧の国・ジョージアに来て3週間が経ちました。普段は首都・トビリシの街の中で生活しており、ジョージアの派手すぎず、でもオシャレな街並みの中、楽しい毎日を送っています。
昨日、北部・カズベキへ日帰り旅行に行ってきました。山の中腹にポツンと立つ教会からカズベキ山や目下の街並みを見て。その壮大な景色に魅了されました。
今回は、まだ記憶が新しいうちにそのカズベキの魅力をお伝えしたいと思います。
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トビリシから北に向かい、バスを走らせ3時間でカズベキに到着します。あと十数kmでロシアという国境付近の地域で、ちょっとした緊張感を感じました。
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軍用道路と呼ばれる、川沿いに引かれた長い道のりを進むとカズベキの中心地「ステパンツミンダ」に到着します。カズベキという地名があるわけではなく、カズベキ山を中心としたエリア一帯をカズベキと呼んでいるそうです。
ステパンツミンダからこのカズベキ一番の観光スポットである、カズベキ山を臨む中腹にポツンと立つジョージア正教会の「ゲルゲティ三位一体教会」(サメバ教会)に向かいました。
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その道のりはとても険しく、徒歩で山登りをするか、四駆で舗装されていない岩肌が見えた道を進むしか手段はなく、「教会に行く」よりかは「教会にたどり着く」と言った方が適切な気がします。
数年前に作られた舗装道路は、残念ながら何かの理由によって通行止めになっており、僕は地元ドライバーが運転する三菱自動車のデリカに乗り換えてから、土砂の道を進んで向かいました。
ガイドに聞いたところ、このステパンツミンダの町にはデリカが300台走っているとのことでした。どの車もこの教会を始めとした山登りのために使われているだろうし、地元の雇用や収益を守るためにも教会へ続く舗装道路はこれからも修復されないと思われます。
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教会からの景色はとても素晴らしいものでした。
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正面に5000m級のカズベキ山が見え、頂上付近は夏でも雪が残されていて、その壮大さがわかります。山肌は森林や芝生の緑が覆われていて、とても爽やかで、その中を羊の群れがのんびりと練り歩いていました。
この景色一つ見ただけでジョージアに来て良かったと思える。それだけ素晴らしい光景でした。
また、この教会はカズベキ山の中腹に立っているため、カズベキ山と反対側を見てみるとステパンツミンダの小さな町が見下ろせます。
この景色もまた素晴らしいものでした。
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正面にまた別の山脈がそびえ、その小さなエリアの中にジョージアの伝統的な家々が並んでいました。写真には収められないこの360度の絶景に、改めてすごいところに来たことを実感し、感慨深い気持ちになりました。
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カズベキにはまだまだいろんな魅力があるし、トビリシからの道中にも壮大な湖などいろんな魅力的なスポットがあります。もし興味があったらぜひ行ってほしいと思います。
ジョージアという国はまだまだ日本人にとって知名度は低いけれど、いろんな魅力的な体験ができます。このnoteを読んで、一人でも多くのジョージアファンができたら嬉しいなと思います。