オリックス球団について感じること
今日はこのニュースから。
プロ野球オリックス・バファローズの弱体化が痛々しい。
今オフは2大エース 金子、西が揃って移籍。中心人物だった中島も移籍、小谷野は引退。
スター選手不在のチームだけに、今や明るい望みは主砲 吉田正尚くらいだろう。
同じく選手の流出にあえぐチームとして西武(今オフは正捕手炭谷とベストナインセカンド浅村)もあるが、こちらは優勝してるしまだまだスター選手はたくさんいる。
プロ野球は今となってはパリーグにもたくさんお客さんが入るようになったし、それぞれ優勝している。
ソフトバンクや日本ハムは地域密着に成功し多くの観客を動員し、選手の育成にも定評がある。
西武は上で述べたように毎年毎年主力が去り、特に投手陣の弱体化が顕著だが、それをも凌駕する打撃力「山賊打線」で優勝を果たした。
楽天は今年こそ最下位に終わったが、地域密着や2013年の感動的な初優勝は記憶に新しい。
僕の応援するロッテは最近の低迷や親会社の不祥事、スター選手不足などあるが、熱いファンが多く、近年はドラフトで将来有望な若手選手も当てている。
オリックスはこれらパリーグのチームで唯一この10年間で1度も優勝していないのだ。
オリックスといえば、かつてイチローが在籍し、阪神・淡路大震災のあった1995年に「がんばろうKOBE」のスローガンのもと優勝。2004年オフに近鉄と合併したチームだ。
10年ほど前にはローズ、カブレラ、ラロッカ、フェルナンデスを揃えたビッグボーイ打線など話題になり、清原が引退したチームとしても知られている。
しかし、大阪ミナミの繁華街なんばから歩いて数十分の近さであり、4万人弱入る大きな京セラドームを本拠地に構えながらも、試合ではいつも閑古鳥が鳴いている。
親会社のオリックスを見るにプロ野球界では資金力のあるチームだ。オーナーの宮内義彦はナベツネに継ぐくらい、プロ野球界では権力があると言われてる。
では、なぜこのチームがパッとしないのか。。
僕はこのチームの地域密着の弱さが原因だと感じる。
今のプロ野球は地域密着ブームだ。
パリーグを見るとオリックス以外の5チームが地域名を冠している。
セリーグは横浜DeNAと広島、東京ヤクルトという3チームだけだが、残りが巨人、阪神、中日だからもう言うことはないだろう。
(そもそも阪神は大阪と神戸、中日は中部日本の略だが)
Jリーグから始まっただろう地域密着ブームはあっという間にプロ野球にも浸透した。
そもそも海の向こうメジャーリーグもチーム名に地域名は絶対だ。
特に顕著な発展を遂げたのが、2004年に東京から北海道に移転した日本ハムだ。今や道民にとってなくてはならない存在になった。
道産子に夢を与えた2006年の優勝はいまでも鮮明に覚えている。
余談だが、僕の友達の日本ハムファンは、就職先に北海道の企業を選んだくらいだ。それくらい地域密着に効果があった。
大阪という土地は古くからプロ野球=阪神という構図がある。
もちろんアンチもいるだろうけど、地元のニュースなどではいつも阪神の話題が登る。
東京における巨人よりも強いものがある。
肌感覚だが、近鉄がなくなってからこの大阪の阪神色が強まった傾向にあるのではないだろうか。
だから思う。まずはチーム名に地域名を入れるべきだと。
大阪、近畿、関西など候補はたくさんある。
僕は関西を推したい。
(「大阪」だと神戸が抜けてしまう。「近畿」だと英語のkinky(性的異常な)が連想される)
そしてビジターのユニフォームには「Kansai」の文字を入れるのだ。
「Kwansei」と入れないように気をつけよう。笑
先日、オリックスの来季のユニフォームが発表された。
合併後から使用されてきた帽子の「Bs」が「B」になった。
なんとも残尿感のあるロゴマークだ。
時と共に歩んできたロゴマークをそうコロコロ変えていいものではない。
僕はロゴマークやユニフォームを変えることには抵抗がある。
オリックス・バファローズとして「Bs」というマークを大事にしてほしかった。本当に残念だ。
と、オリファンからするといろいろむかつくことを書いてしまったが、かくいう僕はロッテファンだ。人のことは言えない立場だ。
自分の好きな球団にもいろいろ思うことがある。
これはまた日を改めて書こうと思う。
僕の本心はプロ野球が活発になることだ。
たしかに今年、歴代最高観客動員数を記録したが、長年ファンをやっている人からすると不満の多いシーズンだったように思える。
特に近年はユニフォームのバラマキが異常に多すぎる。
ファンをモノで釣る思考が強すぎる。
そのためにへんてこりんなユニフォームを考え、格式もクソもないデザインにしあがる。なんだかなぁ。
新しいファンが増えることは大大大賛成だが、昔からのファンを忘れずに、共存してみんなの充実度を上げていくことが一番望ましい。
ファン離れなんて1つのきっかけにドバっと起こるものだ。
近年はJリーグがどんどん成長しているからいつでも他の選択肢がある。
プロ野球は、昔からある日本のプロスポーツとして鎮座するのではなく、新しい取り組みなどを積極的にしつつ、また昔からのファンへの感謝の気持ちも持ちつつ、うまく調和していってほしいと思います。