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こうして大人になっていく

大人になるにつれて特別な日への思い入れは薄くなっています。

お正月や新学期、クリスマスなど、子供の時に感じていたワクワク感は今はもう感じていません。

七夕の記事にも書いたけれど、そういった特別な日にどこか子供じみたものを感じてしまい、あえて遠ざけてしまっている自分がいます。

そして誕生日もまた、そのひとつだと思っています。

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8月9日は僕の28回目の誕生日でした。

日本にいた頃は、朝起きてテレビを見ると長崎でみんながお祈りをしている光景が繰り広げられる。それが僕にとっての誕生日のお決まりでした。

学生時代は毎年夏休みのど真ん中だったため、特に予定を入れなければ人には合わない誕生日でした。そして実際、誕生日に誰かに会うことはありませんでした。

そんなこともあり、僕にとって誕生日とは自分ひとりで満足するものでした。

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大人になって、誕生日にも子供じみたものを感じるようになってしまいました。

ひとつハッキリと覚えているきっかけがあります。

今から8年前、20歳を迎えたその日に僕は日本で一番高いところにいました。

人生初の富士登山を20歳になったその日に成し遂げました。友達に誘われて挑戦したもので、前日の夜に中腹の山小屋で宿泊し、当日の朝、山頂で日の出を見ることが出来ました。

その時、大きな達成感が込み上げると共に、これで誕生日という行事が終わりを迎えたのだと感じてしまいました。

あの時に感じた「これからの誕生日はただ年齢を重ねていくだけの日でしかない」と言う思いは、今も引きずってしまっています。

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とは言え、人の誕生日を祝うことはまた別です。

「誕生日おめでとう」というメッセージは、人とコミュニケーションを取るきっかけとしてはとてもポジティブなものだと思うし、言われて嫌だと思う人はいないのではないでしょうか。

先月、参加していたノマドニアのプログラム期間中に誕生日を迎えたメンバーに、サプライズでお祝いすると共にプレゼントも渡しました。

本人はとても喜んでくれたし、祝う自分たちもまた楽しむことができました。

人をポジティブな気持ちにさせ、自分たちもポジティブな気持ちになる。誕生日を祝うとみんなが幸せな気持ちになれるため、これからも細々と続けていきたいと思っています。

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今年の誕生日は一日中ジョージアのゲストハウスで過ごしました。

親や友達数人から連絡が来て、改めて誕生日なのだと実感しました。

ゲストハウスの他のお客さんと何度かコミュニケーションとっていたからひとりぼっちではなかったけれど、特にいつもと変わらない日でした。

そんな日を過ごし、すっかり誕生日のことを忘れていた昨日、ノマドニアの頃のメンバーとご飯に行った際に、サプライズで僕の誕生日を祝ってもらいました。

まさかのことだったので驚いたし、とても嬉しい気持ちでした。プレゼントもいただき、これ以上ない思いでいっぱいでした。

ここまでつらつらと誕生日について書いてきたけれど、結局何歳になっても祝われたら嬉しいんだなと思いました。

つまり、根本にあったのは強がっていた自分なのかもしれません。

僕も大人になりました。


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サムネイルの撮影場所はCity Mall Saburtalo内のMagic City

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