果敢に飛び込んでその町を知りに行く
結局半年の滞在となったフィリピン・マニラですが、僕はその半年間で、美術館などの施設やあまり行く術のないローカルエリアなどいろんな場所に行くことができました。
コロナ禍が落ち着いて移動しやすくなっていたり、シフト勤務の仕事の都合上、平日に休むことができたという要因もありますが、なにより自分でどのように行けるかを開拓できたことが大きいと思っています。
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フィリピンでは「ジプニー」と呼ばれる公共交通機関があります。詳細は以下の記事に譲りますが、フィリピンで生活していると実によく見る乗り物です。
マニラに住む人たちの多くは、自家用車以外だと電車やバスもしくはジプニーを使って移動することが多いです。しかし、ジプニーはその独特の構造から、外国人にとってはとてもハードルが高い乗り物でもあります。
ネット上には、ジプニーの乗り方について解説していたり、ジプニーに乗ってみた体験談などの記事が多く見られます。それでもいざ目の前で乗ろうとすると、行き先はあっているか、お金をちゃんと払えるか、タガログ語がわからないけど大丈夫か、スリや強盗に遭うのではないか、などの不安が横切って結局乗れなかった、などの声も聞こえます。ジプニーとは、そんな一言さんお断りの要素が強い乗り物であると言えます。
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マニラに滞在している外国人は、駐在員などの高所得な人が多いため、移動の際はタクシーを使ったり専属ドライバーを雇う人が多くいます。しかし、タクシーは移動の度に費用がかさみ次第に高額になっていたり、専属ドライバーは毎日は使えなかったりして、どこかに不自由さは出てきます。また、タクシーにしろ専属ドライバーにしろ、絶対にトラブルの被害がないとも言い切れませんが、あまり警戒心なく使用している人も多くおり、いざトラブルに直面した時にパニックになってしまう例もあります。
それと比べたら、ジプニーは毎日いろんな場所を網羅するように走っており、値段もとても安価です。また、元々危険だと思って乗るため、それなりの警戒心を維持し続けられます。つまり、外国人がフィリピンに滞在してジプニーに乗れるということは、フィリピンにおけるひとつの優位性にもなるのではないかと思っています。
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僕はジプニーであったり、現地の電車に乗れたこと、そしてそこに抵抗感がなかったり、進んで行動できたことで、結果的に美術館などの施設や、あまり行く術のないローカルエリアなど、いろんな場所に行くことができました。そして、それが濃密な半年間を過ごせた要因にもなったと思います。
怖いから、わからないからと言って忌避するのではなく、警戒心を持ちつつも果敢に現地に飛び込み、現地のシステムを理解していくことで、値段を抑えつつ、その町のいろんな側面を知れると思います。
これからフィリピンを離れ、ジョージアという国に向かいますが、そこでも同じように果敢に飛び込んでいき、また濃密な時間を過ごせたらいいなって思っています。
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