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かざぐるま

僕は継続が苦手です。
一つのことに集中できないし、常に興味が散々しています。

しかし、ここ2年間ずっと続けている活動があります。
それが「瀬戸内の風」というプロジェクトです。

この文章を読んでいる方はすでにご存知の方も多いと思いますが、
僕は瀬戸内地域の人々をゲストにお迎えして、ポッドキャストの収録を行ったり、様々な瀬戸内地域の風景を記録した映像を制作したりしています。

兵庫県で育ち、別府で学び、岡山で生活している僕は、
人生の大半を瀬戸内地域で生活してきています。

もちろん瀬戸内といってもそれぞれの地域や町ごとに色があり個性があります。それはこれまで3つの町で暮らしてきて身をもって感じています。


鞆の浦・福禅寺対潮楼

人、本、旅

今年はたくさんの町へ行きました。
岡山はもちろん、尾道、しまなみ海道、ゆめしま海道、周防大島、高松、仏生山、西条、鞆の浦など初めて訪れる町や場所も多かったです。

周防大島のDomaine Pinot Livreさんの葡萄畑
因島のCOGO
藍屋テロワールの藍染め糸


また、今年は風景について考察を深めるために様々な本を読みました。
中でも「瀬戸内海の発見」(西田正憲著)に出会ってからは、改めて風景を見る目が変わりました。

もう少し視座が定ったら風景についての考察をまとめた展示なんかもしたいと思っています。2025年中にできるだろうか、、、


そして何より、合計9名の方にポッドキャストのゲストとして来ていただき、様々なジャンルのお話を伺っていきました。

特に北村さんやあかしさんなど風の世代よりも少し上の世代の方々とお話しできたことで、風と土のバランスを考えるきっかけにもなりましたし、本当に多くの方に気に入って聴いていただけるようになりました。

ゲストの皆さんが自分の住む地域のことを好きで、この場所で何かを成し遂げたいと考えている方が多かったです。

北村健太郎さん(岡山・宇野)
あかしゆかさん(岡山・児島)
円城寺健悠さん(大分・別府)
長田涼さん(広島・鞆)


風は巡る

瀬戸内の風はこれからも続きます。
ここで暮らす人々の息遣いを感じてもらうため、この美しい風景を守るため、歴史を伝えるため、続けたい理由は様々です。

僕が2024年のテーマに掲げていた「かざぐるま」。
きっとここまで続けてこられたのは、一緒に旅をしてくださった皆さんや、ゲストの皆さん、リスナーの皆さんの応援が追い風となってその羽を回してくださったからだと思います。

本当にありがとうございました。

そして、2025年はやり方を少しずつ変えていきながらより良い方法を模索していくと思います。コンテンツとしてより力を持てるように工夫したり、もっと多くの人を巻き込んで自分が住む地域のことを好きになって、誇りを持って地域の魅力を語れるようになれば、瀬戸内はもっともっと魅力的な地域に育っていくと信じています。

瀬戸内のことを知って、見て、五感を使って体験してもらうこと。
それが瀬戸内の風の目指すところです。

2025年はどんな出会いが待っているでしょうか。
どんな風が吹いてくるでしょうか。

次は僕が誰かの追い風になれるように。
風は巡り巡って、いつか帰ってくると信じています。

瀬戸内の風PODCAST
【番外編】『2025年に向けて』:平末健人

(241222)

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