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再会 / 『冬のたより』のデザイン

僕はこれまで"写真家"として活動してきました。
しかし今年一年は得意な写真を脱却し、様々なことにチャレンジする年にしようと決めていました。

その中でも特に「デザイン」をやってみたいと思い、
そのタイミングでちょうど声をかけてくれたのが麗加ちゃんでした。

2019年 春

僕は学生の頃、本気で写真をやってみたいと思って休学をしました。
ちょうど同じ時に、お茶を通して皆が集う場を開こうとしていたのが同級生の麗加ちゃんでした。

「hitofukiというカフェを期間限定でやることになって、その写真を撮って欲しい」というご依頼でした。

ペットボトルのお茶しか飲んだことがなかった僕にとって、彼女が淹れてくれた煎茶の味が衝撃的だったことを今でも鮮明に覚えています。

hitofukiにはいつも人がいて、愛が溢れていて、本当に素晴らしい場所だったと思います。あの場所で出会った仲間は、今でも定期的に会う大切な人たちばかりです。

主催した写真展に出張で来てもらった時

「いつか何か一緒にやってみたいね」と言い続けて早5年。
学生の頃は友人たちと集まってそんな話ばかりしていました。

そして今回、ようやくそれが叶ったのです。

今回の「冬のたより」では、包装の仕方からリーフレットやインフォメーションカードのデザインまで担当しました。

幾度となく打ち合わせを重ねる中で見えてきた彼女らしい言葉や仕草、動作をピックアップし、行為を中心にデザインを考えていきました。

包む、折る、開く、解く、めくる、聴くなどの動詞を基準にすることで、お茶を飲むまでの体験すべてが、hitofukiが届けたい世界観にできるだけ近づくように考えています。

それでもまだまだ改善したいところはたくさんあるので、
次回はどんな形になるのか楽しみです。

写真は少しレタッチはしていますが、
撮影はすべて麗加ちゃんにお願いしました。

遠隔だったこともありますが、お茶と向き合う姿勢がそのまま写るには僕ではなく彼女が撮影者であったほうが良いと思いました。

茶畑の写真や、茶の花の写真は初め見たときは思わず感動しました。
茶と、茶を取り巻く全てを大切に思っている澄んだ心がそのままに写っているんだと理解しました。


茶畑の写真


「冬のたより」が皆さんの元へ届き、
そこに豊かなお茶の時間があることを祈ります。

しばらく麗加ちゃんのお茶会には参加できていませんが、
2025年中には岡山で開催できればと思っています。

近々ご本人から発表もあると思います。
お楽しみに。

10月、丘の上にて。
大切な同級生に撮ってもらいました。
photo by Shotaro Hamasaki

(241230)

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