私と福岡とうどんと
福岡名物と聞いてなにが思い浮かぶだろうか。
明太子?ラーメン?モツ鍋?水炊き?
もちろんどれも正解。正解な上にとても美味しい。
福岡出身ではないが、福岡のご飯は本当に美味しい。ちょっと悔しいけれど。
転勤で福岡に来たサラリーマンが地元へ帰りたくなくなる"福岡ブラックホール問題"なんてのもある…らしい。
そんな中私がオススメしたいのは「うどん」だ。
うどんは香川だろという声が聞こえてきそうだが、福岡もれっきとした「うどん県」なのである。
福岡市博多区の承天寺には「饂飩(うどん)蕎麦発祥の地」という石碑があり、何度か取材に伺ったことがあります。承天寺に聖一国師という僧侶がいて、宋時代の中国にわたって大陸の文化を学び1241年に帰国した際、うどんの製粉技術を持ち帰ったと伝えられています。聖一国師は水力で動く製粉機械の図面「水磨の図」を持ち帰り、それを福岡で再現したことで小麦を大量に粉にすることができるようになり、麺を食べる文化が福岡から全国へ広まったと考えられています。
うどん発祥の地、福岡。うどんが地元に愛される続ける理由と特徴とは。https://fukuoka-ijyu.jp/2018/07/31/udon/
というわけで、福岡はうどん発祥の地なのである。
まず大前提として福岡のうどんはコシが無い。
博多っ子は、せっかちで店で注文して食べるまでに時間がかかるのを嫌がって、茹で置きにしておいたやわらかい茹でうどんを使うようになったらしい(諸説あり)。
「うどんはコシじゃないんですよ」とかつて笑っていいとものテレフォンショッキングに博多華丸・大吉がゲストで出た回で、タモリさんが言っていた。
あのタモさんが言っているのだ。間違いない。
そしてトッピングといえば、ゴボ天である。
ゴボウ天ではないゴボ天である。
かき揚げ状のやつではなく短冊状のやつである。
こんな感じ。
というわけで、個人的なオススメも含めいくつか紹介したい。
ウエスト
福岡県内に79店舗(ホームページの店舗一覧を数えた。うどんを出している店舗のみ。)を展開する最大のうどんチェーン。
福岡でウエストを知らない人はいない。たぶん。
先程の短冊状のゴボ天うどんの写真は、ウエストのものである。
九州各地や関東にも進出しており、うどんだけではなく焼肉や中華もやってたりする。
なかなか手広い。
夕方からは、居酒屋メニューの提供がある店舗もあり、そのメニューは店舗によって異なる。
大学時代友達とウエストに行っては「この店はこのメニューがある!」「あの店にこれあった?」などと店舗によるメニューの違いを楽しんで?いた。(当時からやってることがしょうもない。)
200、300、400円の均一価格でお財布にも優しい。
冬場はおでんもあった…気がする。
今年も年明けは、ここで年明けうどんをいただいた。
ウエスト
https://www.shop-west.jp/
牧のうどん
福岡県内に14店舗を展開するうどんチェーン。
ここのうどんの特徴は増えることだ。
麺がだしをよーく吸うため、食べても食べてもなくならない。麺が増えているのではないかという錯覚さえ覚える。
そのため出汁の入った小さいヤカンが必ず一緒に出てくる。初めて行った時に当たり前のように出されるヤカンに困惑したのをよく覚えている。
牧のうどん
https://www.makinoudon.jp/
資さんうどん
福岡県内に41店舗を展開する、北九州発祥のうどんチェーン。
ここは、サイドメニューが充実している。
カツ丼や牛丼という丼類やカレーさらにはぼた餅まである。
(いつもお腹いっぱいになってしまってぼた餅までたどり着かない…)
ホームページを見ると朝定食なんてものまでやってるらしい。
資さんうどん
http://www.sukesanudon.com/
うどん日和
最近の再開発でちょっと盛り上がってる城南区六本松にあるお店。
雑誌でもよく取り上げられている有名店で、
私が訪れた日も、開店と同時にほぼ満席になっていた。
名物は、アボカドうどん。
正直、アボカドがうどんと合うのか?なんて半信半疑だったが、これが合う。
俊足選手とオールドスタイルくらい合う。
このお店の麺は割とコシがある麺だったが、これはこれで良い。
うどん日和
092-714-5776
福岡県福岡市中央区六本松4-4-12 エステートモア六本松2 1F
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40031490/
うどん和助
元々は天神北にあった人気店。今は、六本松あたりへ移転したらしい。
いつも昼前には、行列ができていた。
名物は器から溢れんばかりのゴボウ天である。
が、写真を撮るのを忘れていたらしく残っていなかった…。残念。
食べログの写真を参照してもらいたい。
冒頭で福岡のうどんはコシがないと書いたが、このお店は津田流 豊前裏打会の加盟店である。
津田流 豊前裏打会は、北九州の小倉南区津田で「麺が好き」という共通点を持つ男たちによって作られたという。
麺の特徴としては
温室を作り、その中に粉から塩水など麺に関わる全てを一定温度で四六時中管理しています。その中で製麺し、切ってから熟成する中華系の製法で作り出しています。 ややモチモチ感を落とし、喉ごしのツルッと感を強調しています。
津田流 豊前裏打会 豊前裏打会とは?
https://urauchi.info/
いわゆる福岡うどんとは異なり、細麺でもちもちしていた。
また出汁は、羅臼昆布、花かつお、さば節、ウルメいわし節を独自の調合でブレンドし、醤油のもつ風味を大切にするため沸騰させないという。
こだわりがすごい。
うどん和助 本店
092-851-0070
福岡県福岡市城南区鳥飼5-2-54
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40006619/
丸天うどん専門店 万平
福岡にいた頃に家の近くにあったうどん屋さん。
久しぶりに行こうと思ったが、移転してしまっていた。
現在は、竹下で営業しているらしい。
約10種類から選ぶ丸天うどん。ゴボ天うどんはない。
まさしく「丸天うどん専門店」といったところ。
ここまで書いて気が付いたが、「丸天」も九州独自の食文化なのだろうか?九州以外であまり見た記憶がない。
一応説明しておくと、丸天は魚のすり身を円形にして油で揚げた練り物のことである。
麺は平打ち麺…だったと記憶している。
店主の方は、日本料理店で働いておられたそうで、あっさりとして上品な出汁が印象的だった。
セットの丼も美味しい。
私はいつも悩んだ末、いか丼セットを注文していた。
丸天うどん専門店 万平
092-710-7507
福岡県福岡市博多区東那珂1-14-46 フォレオ博多2F
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400108/40044456/
番外編
麺之介
大阪にいながら、どーーーしても福岡うどんが食べたくなった。
そして、見つけたのがここ。
ここもうどん和助と同様に豊前裏打会の加盟店。
通ぶって「ゴボ天うどん」と注文する。
「ゴボウ天うどん」ですねと訂正される。
うーん…難しい。
うどん屋麺之介 大阪店
06-6484-6510
大阪府大阪市中央区高津2-8-10
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270202/27051329/
紹介した以外にも福岡の街中にはうどん屋さんが溢れており、ラーメン屋さんよりも多いなんて話まである。
ほら福岡だってうどん県でしょ?
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