生成AIは生涯学習である。
「これだけ学べば大丈夫!」とAI業界に飛び込んだのは数年前のこと。
正直、あの頃の自分は少し甘かった。
新しい知識や技術をひと通り学べば、それなりにやっていけると思っていた。
でも現実は違った。AIの世界は常に進化していて、学びを止めた瞬間に置いてけぼりを食らう。
それに気づいたのは、実際に仕事で使う場面が増えてからだった。
今や毎日のようにAIツールを使う生活をしているけれど、そこに至るまでの道のりは決してスムーズではなかった。
今回は、そんな自分の体験をシェアしつつ、学び続けることの大切さについて書いていこうと思う。
AIが常に進化するから、こっちも歩みを止められない
AI業界にいると、驚くほどのスピード感を感じる。
新しいモデルやアップデートが日々リリースされ、最新情報を追うのが当たり前の世界だ。
ちなみにいまはOpen AIが12日間連続発表中。
2024/12/20が最終日で何が発表されるかいろんな予想がされている。楽しみだ。
そして生成AIの領域では、一度「これで完璧だ」と思っても、翌週にはその知識が古くなる。
むしろ、AIの進化を楽しむくらいの気持ちでいないと心が折れてしまうだろう。
たとえば、プロンプトの使い方ひとつをとっても、数ヶ月前と今では全然違う。
以前は「こうしてほしい」と細かく指示するのが主流だったが、最近では「問題提起」をしてAI自身にプロンプトを作ってもらってる。
AIの変化が速いからこそ、その流れをキャッチアップし続ける必要がある。
でも、その変化こそが面白いのも事実だ。
学びを止めてた頃の自分:何が起きたか?
一通り学び終わったと思った頃、正直「これで大丈夫」と油断していた。
ところが、いざ業務でAIを使おうとしたとき、思うように結果が出せなかった。
自分が持っている知識が古いため、最新ツールや技術とうまく噛み合わなかったのだ。
たとえば、もっといい AIが出てきてるのに、それを知らないまま古いものを使ってしまい、結局最大限の効果を引き出せなかったことがある。
この時のジレンマは本当にきつかった。
自分が追いつけていないことが明らかで、焦りも感じた。
結局、技術が先に進んでいるのに、自分がその変化に対応できていなかった。
それが痛いほど分かった瞬間だった。
常にアップデートし続けるってどういうこと?
今では、学び続けることが生活の一部になっている。
最新のAIツールや手法、トレンドを追いかける習慣ができたおかげで、仕事でもプライベートでもAIを活用するのが当たり前になった。
大事なのは、知識の“棚卸し”と“買い足し”を定期的に行うことだと思う。
たとえば、1日に一度はニュースやブログでAI関連の情報をまとめてチェックする時間を取る。
また、新しい技術を試す場として、まずは遊びから使うように心がけている。
いきなり仕事で使おうとするとハードルは高いが、
遊びで使うと失敗してもなんともない。
こうした小さな積み重ねが、結果的に自分を大きく変えてくれると実感している。
プロンプトエンジニアリングもシフト中
プロンプトエンジニアリングの変化も、AIの進化を象徴している分野だ。
以前は細かく「こうやってほしい」と丁寧に指示を出すのが当たり前だったが、今は逆にAI自身に考えさせる手法が主流になりつつある。
たとえば、「これを解決するための最適なプロンプトを考えて」とAIに依頼すると、驚くほど正確に提案をしてくれる。
ちなみに2024/12/20のOpen AIの発表ではO3のモデルが出るではと予想されている。
ChatGPTPro を超える推論モデルが出てきたらもしかしたらプロンプトエンジニアリングという概念がなくなるかもしれない。
こうした変化に対応するには、やはり常に最新情報をキャッチアップしておく必要がある。
こうしたプロンプトの進化に遅れないよう、定期的なアップデートが重要だ。
“終わりなき学び”を楽しむコツ
学び続けることが必須だとわかっていても、全部を追うのは無理がある。
だからこそ、自分が必要とする分野を絞って学ぶことが大切だ。
無理にすべてを把握しようとするのではなく、SNSやコミュニティを活用して効率的に情報を収集するようにしている。
また、「学ばなきゃ」と義務感で追われるのではなく、「新しいものに触れるのが楽しい」と思えるようなマインドを持つのも重要だ。
学びを楽しむことで、自然と知識を吸収できるようになる。
最高の成果を出すために、学び続けるしかない
AIは常に進化し続けるからこそ、自分もアップデートを続けるしかない。
でも、それを「面倒」と思うのではなく、むしろ「楽しめるチャンス」と捉えると、見える景色が変わる。
新しい手法や発想を柔軟に受け入れ、変化に対応することで、効率的に成果を出すことができる。
終わりのない学びの旅を、これからも楽しんでいきたいと思う。