話題のブロックチェーン技術を用いた広告プラットフォーム
こんにちは!渡辺です!
前回のインターネット広告の不透明性に続いて、今回はその解決方法についてまとめてみました。
ブロックチェーンと言えば、仮想通貨のビットコイン!と思う方も多いと思いますが、ブロックチェーンは、分散型台帳技術または、分散型ネットワークであるとWikipediaに書いてあります。。。それでも、なんだか、サッパリわからないという方もいらっしゃると思います。
簡単にいうと、
ブロックチェーンとは、データが勝手にコピーや編集されることできないようにデータを暗号化することです。
このデータを暗号化する技術から、皆さんがよく耳にするビットコインが誕生したとしても過言ではないでしょう。また、このデータを暗号化する技術によってデータの不正を防ぐことが可能となり、様々のインターネットビジネス分野の透明性を高めることが期待されています。
ブロックチェーンがもたらすインターネット広告業界の透明性
前回お話しした広告代理店の広告掲載に関する虚偽報告などの不正な取引とアドフラウドのような 不透明なメディアの広告効果がインターネット広告業界の不透明感を高めていました。
そこで注目されるのが、ブロックチェーン技術の信頼性を活かして、このような不透明性を解決しようとする動きができています。
アメリカでは、アドテク企業のメタX(MetaX)が「アドチェーン」というサービスを提供中です。このサービスは、広告のクリエイティブにブロックチェーンの技術を取り入れたタグを付け、追跡させます。その結果、クリエイティブの閲覧、コンバージョン率、予算の使われ方などが把握できるとのです。
日本では、2017年4月、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社が、日本IBM社と連携してブロックチェーンを活用した、デジタル広告効果の透明性を改善するための実証実験を開始しました。
また、AdExやHOQUのようなブロックチェーンで広告媒体と広告主を繋いで、広告枠を24時間、オークションさせて取引が可能になったアドエクスチェンジプラットフォームも注目されています。
ブロックチェーン技術を使用したアドテック
1)BAT(BASIC ATTENTION TOKEN)
Yahoo!やグーグルなどの検索、ポータルサイトの広告を非表示にする「Brave」というウェブブラウザをプラットフォームとしています。普段広告は非表示になっていますが、BATトークンを使った広告主の広告は、ユーザーに配信され、閲覧したユーザーは、BATトークンをもらえるという仕組みで、広告主、ユーザーを繋ぐアドテックです。
2)AdEx
AdEXは、広告媒体と広告主の間の取引に特化し、広告詐欺問題やプライバシー問題などを解決するために開発されたAdExは、仮想通貨NEO(ネオ)のスマートコントラクトシステムを導入した初のdAppで注目を浴びている分散型広告ネットワークです。
3)HOQU
HOQUは、パフォーマンスマーケティングモデルとブロックチェーン技術を組み合わせた分散型アフィリエイトプラットフォームで、アフィリエイトなどの広告媒体とマーケッターをダイレクダイレクトに結び、コミュニケーションでき場を提供します。
注目のアドエクスチェンジプラットフォームのACA Network
現在、ICOを公開する前のアドエクスチェンジプラットフォームのACA Network のホワイトペーパーが公開され、彼らの非常に明確で透明なシステムの提案が業界で注目されています。このホワイトペーパーには、ACA Network プラットフォームの特徴が説明されており、既存のブロックチェーン技術を取り入れたアドテックとの違いもご理解いただけると思いますが、簡単なACA Network プラットフォームの特徴を要約してみました。
彼らのホワイトペーパーによると、ACA Networkが提案するブロックチェーン技術を取り入れたアドエクスチェンジプラットフォームは、広告管理システム(ACA-AMS)、自動マッチング広告取引所(ACA-EX)、広告ネットワークとSDK(ACA-NET)で構成されています。
1)広告管理システム(ACA-AMS)
こちらは、広告主と広告制作パートナーの間のコミュニケーションと素早い広告制作のためのdAppで、いつでも広告の案件をプラットフォーム内で告知し、デザインとデザインの価格をみて落札することができるそうです。
2)自動マッチング広告取引所(ACA-EX)
こちらは、広告と広告枠との間のマッチングを行うための取引所だそうです。特徴としては、広告主のニーズとメディアの種類と評価スコア制度があり、それに基づき、策定された価格にもっとも近い広告を見つけ、リアルタイムの契約と配信を行うことだそうです!評価スコア制度で各構成員のモティベーションとクオリティを向上させることも期待できますね!
3)広告ネットワークとSDK(ACA-NET)
こちらは、ACAプラットフォームで制作された広告を配布するためのSDKで、モバイル端末向けサイトを含むウェブ、各種スマートフォンネイティブアプリケーションのためのSDKだそうです。
このACA Network プラットフォームの特徴以外にも、ACA Network の目的や仕組みについても共感できる部分が多かったので、もっと勉強していきたいところです。
ブロックチェーンで広告媒体と広告主を繋いでインタネット広告業界の透明性と公平性を向上させてくれることを期待して、僕も応援します!
ロックチェーン技術を取り入れたアドテックなどにご興味ある方の
ご意見、ご質問、サポートも大歓迎です!よろしくお願い致します!