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Robbie‘s Last Waltz

ロビー・ロバートソン訃報。
最悪な性格と比例する様な凶悪なギターを弾く最高なギタリストでぼくの中で66年のディランとのツアーでの存在感からLast Walzまで常にお気に入りのギタリストであった。

何より歌を立てるのも超一流だしディストーションサウンドでなくとも充分粗野でワイルドなサウンドを表現する事もできた。

元バンドメンバーを悪く言うための死人に口無し映画作っても俺は良いと思うよ。
性格悪いと思うけど。

ああ、これでThe Bandは年長者であったガースしか残っていないんだね。

このMusic From Big Pinkは彼らのデビュー作。今更この作品の素晴らしさを説明する必要はないのだけど古き良きアメリカ音楽を奏でたカナダ人中心のバンドは68年にこのアルバムをリリースしアメリカで評価されただけでなく、サイケデリック・ムーブメント華やかなイギリスのロック界に次の流行をもたらす事に成功し、ビートルズ派手なファッションを止めサウンドもシンプルなバンドサウンドへ回帰し、エリック・クラプトンはサイケデリック・ブルースバンドであるクリーム解散させてアメリカ南部への趣味性を深く見せ始める。

全てが全てThe Bandの影響というわけではないと思うけど、このアルバムが楔になった事は確かだろう。

ぼく個人的にもブリティッシュ・ロック志向一辺倒だったマインドを変えるのに影響を受けた一枚で、ディランは別としてジャクソン・ブラウンやボズ・スキャッグスそしてその後のAOR的な音楽を好きになるにはThe Bandのアメリカーナなアレンジメントとアンサンブルが身体に染みていたからだと思うんです。

そして今ぼくがアメリカのルーツ音楽にハマっている原点もここにあります。

ああ、ロビー追悼しようと思ってもThe Band話になってしまうね。

ブライアン・ジョーンズ的なサイケデリック・ルックとは反対の戦前のアメリカの村民の様なルックの若くして老成した感じがどうにも心地良いのは、ぼくが昔から若く見られたくないという願望があるからかな。

では、Last Walzを踊り続けよう。


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