陣屋に泊まった話
はじめに
『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』が発売されたので、陣屋に泊まってきました。
これまで大盤解説会等で陣屋には訪れたことはありましたが、宿泊は初めて。「対局室にいる」ことが目的だったので陣屋全体の詳細な紹介とはいきませんが、初めて気付いたことを主に、撮りためた写真を並べていきたいと思います。
陣屋全体
今まで「将棋!」「大盤解説!」という頭で陣屋に行っていたので気付かなかったのですが、陣屋かなり広いです。なんと1万坪。
ということで散歩してきました。
山をぐるっと回って散歩は終了。お部屋をじっくり味わう時間がやってきました。
松風
陣屋の貴賓室である「松風の間」。ここでいくつものタイトル戦が行われました。『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』(愛蔵版)の表紙に使われた写真は第13期竜王戦七番勝負第7局、藤井猛竜王 対 羽生善治五冠。対局室はここ陣屋「松風」です。
聖地巡礼らしく、『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』(愛蔵版)表紙の構図で写真を撮りました。
夜、陣屋の方から「将棋盤と駒をお持ちしましょうか?」と言っていただきました。どうも将棋ファンだと推察されたようです。嬉しいじゃないですか。そうして脚付き将棋盤と駒(どちらも対局で使われているものではなく、貸出用)、駒台、脇息を持ってきていただきました。
陣屋、松風で並べる『一歩竜王』は格別。雰囲気も一緒に味わいながら、藤井九段の自戦記で、じっくり並べました。3回。まさにこの場所で、藤井猛竜王が竜王三連覇を果たしたのだ。
ちなみに布団を敷く場所は選べるそうで、私は三の間にお願いしました。本間(対局室)で寝るのはなんとなく憚られました。
お料理
今回陣屋に泊まって最も感動したのがお料理。普段絶対に味わうことができない美味しさの連続でした。舌鼓を打つとはまさにこのこと。
夕食
この献立に加え、さらに追加のオプションで「伊勢海老のお造り」をつけることができたのでお願いしました。『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』が発売されたので。いくつか夕食の写真をピックアップします。
満腹。美味しかった……。しかし釜焚御飯3杯は指しすぎだったか。
陣屋カレー
憧れの陣屋カレー。満腹のはずですが。
現在、陣屋カレーは宿泊者限定で、軽食ルームサービスとして注文可能です。しかし多分、夕食無しのお客さん向けのもので、私みたいに夕食たんまり食べた後に陣屋カレーを注文する人はあまりいないはず。ただ素晴らしいことに24時間注文OKとのことで、温泉で汗を流したり『一歩竜王』の棋譜並べしたりして体力を使いつつ、朝食のことも考え、22時30分頃に注文しました。そうまでしても食べたい。『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』が発売されたので。
スパイスも効いていますが、たまねぎをたくさんたくさん煮込んだ優しいカレー。トッピングは温玉、ガーリックチップ、ごぼうチップ、蓮根チップ、チーズ、福神漬け、らっきょう漬け。トッピングオールスター。好きなものを、好きなだけ。美味しすぎる。あんなに夕食食べたのにペロリと食べちゃいました。
正真正銘の満腹。お腹が幸せ。
朝食
暴食であることを見抜いているかのような優しい味付けの朝食。特に煮物の大根が余りにも美味しくて……。焼物には陣屋特製の「やまと豚桜味噌漬け」も。全般的に御飯に合うおかずが多くて、そして「源泉水を使った炊き立て御飯」もまた優しい柔らかさで、うっかり御飯をおかわりしてしまいました。まさかおかわりするとは。美味しいって怖い(幸せ)。
お土産に、これまた陣屋特製のどら焼きを。前日までに予約が必要で、翌朝できたてを持たせてくれます。
ミーハーなので、陣屋オリジナルのバスタオル、フェイスタオル、ボールペンも買っちゃいました。
陣屋はサービス、お料理の味付けともに優しさに溢れていました。陣屋でゆっくり過ごすという非日常の空間。藤井九段ファンとして陣屋「松風」で『一歩竜王』の棋譜並べをするという最高の贅沢。良い休日になりました。
おわりに
ということで、『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』の発売を記念して陣屋に泊まった話でした。藤井猛九段ファンが『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘』の発売にどれだけ喜び、どれだけ浮かれているかお分かりいただけたでしょうか。藤井九段、マイナビ出版はじめ関係者の方々本当にありがとうございました!
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