40代後半で美容外科転職を考える人へ― 技術修得について ―
― ボディデザイン時代の脂肪吸引、ついていけますか?―
2025年、お騒がせなニュース(敢えて言及しませんが)で始まった世間の逆風、知っている人も、情報に疎い人も、「美容外科」という仕事に対して、何かしら思うところがあるのではないでしょうか。
人の見た目に大きく関わり、多くの人に注目されやすく、魅力的に見える一方で、偏見や誤解も少なくないこの分野。
この記事は、そんな美容外科に転職を考えるミドフォー世代に向けて書きました。そんな方は希有かと思いますが(笑)、多少リアルなイメージが伝わりますように。
ミドフォー世代の先生、楽しく仕事できていますか?
40代半ばといいますと、専門分野でキャリアを積み、知識や技術、経験を活かして充実し、指導的な立場にいる方も多いでしょう。
同時に激務への疲れ、限られた家族との時間、収入面、体力面など、不安要素を抱え、転職を意識したことがある人も少なくないのかなと思います。
多くの先生は、今の専門性を活かしつつ、大きく路線を変えない転職を考えます。それが無難ですし正しい選択だと思います。
ですが、この年代で敢えて美容外科へのチャレンジを考える人もいるかもしれません。僕のように…。
脂肪吸引って、「脂肪を吸い取るだけ」だと思ってませんか?
正直、私も最初はそう思ってました(笑)。でも実際は、ただ体を細くするだけの手術じゃないんです。
今の脂肪吸引は、理想のボディラインを作りあげていく「ホディデザイン」が基本です。それも360°どこから見ても綺麗な体を目指す手術なんです。吸引する場所や量を計算して、綺麗に仕上げるセンスが求められます。
繰り返します。本当にセンスが求められます。
さらに、吸引後の皮膚がどうなるかも考えなきゃいけません。大きくたるみが出たら満足度が下がりますし、それを防ぐ技術も必要です。
最近はこういう技術もどんどん進化していて、勉強が欠かせません。
脂肪吸引は美容外科の中でも「高侵襲手術」
そう、脂肪吸引って、かなり体に負担が大きい手術なんです。術前の準備から術後の経過診察まで、気が抜けません。健康状態を見極めて、そもそも提案して良いのか、診察し判断する必要があります。
術中のリスク管理もかなり大事です。患者さんの小さな変化を見逃さず、冷静にすぐに対応できる必要があります。
それだけじゃありません。現場のまとめ役としての力も必要です。スタッフが安心して動けるように、言葉や態度に気を配ること。そうしたリーダーシップも重要なんです。
脳外科で手術をしてた時は、手術を完遂することに命をかけてましたし、それが何より大事ぇす。その他の部分は周りのサポートに頼る部分も多かったです。
ですが、脂肪吸引は、一人で完結させる必要性があります。最初はそのギャップに苦労しました。このマネージメントが当たり前に出来る人は決して多く無いと思います。
脂肪吸引は、手術そのものだけじゃなく総合力が問われる分野
ここまで聞くと、ちょっと不安だなと感じるかもしれません。でも安心してください。こうした総合力は確かに必須ですが、外科医として乗り越えてきた経験があれば大丈夫です。むしろ、そんな経験こそ大事だったりします。
結果を出せばスタッフの信頼も得られます。
何より、患者から本当に喜ばれます!
ここまで読んで、むしろやる気が出た方!向いているかもしれません!
よければ次の記事も参考にしてくださいね。