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燕三条_工場の祭典_旅の記録

10/3(木)~10/6(日)まで燕三条で開催されている「工場の祭典」に参加したので、備忘録として記録に残します。

旅程はこのような感じ。せっかく行くので、出来るだけ多くの工場を見学したいと思い、超ハードスケジュールに。笑

旅程

なぜ参加するのか?

金属加工業に携わる者として、一度は燕三条の技術や文化・雰囲気を直接見て学びたかったのが、一番の理由です。

「工場の祭典」期間中であれば、ふらっと色んな工場に立ち寄れる。こんな機会は、今しかないと思い、参加してきました。

参加しての感想

①地域全体での熱量がすごい。工場を巡る仕組みもあり。
地元の学生が1社1キャラクターデザインを行い、看板が各社に設置されていました。この看板の写真を4社分撮ると、事務局でレアカードがもらえる仕組みがあったり。

野崎製作所さんのキャラクター
5枚綴りでカードの購入も可能。どこの会社のキャラが当たるかは開けてからのお楽しみ

②各社伝え方をとっても工夫されている。
工場を魅せる文化もこの地域では浸透しており、各社いろんな工夫をなされて、来場者を魅了されていました。そりゃファン出来るわ。

また、これだけ色んなことをオープンに発信することで、将来の社員となる方にとっては、「働いてみて思っていたのと違った」というギャップは少なくなるなと感じました。

一日目(10/3 木)

伊丹空港から飛行機で新潟空港まで1時間ほど。
新潟空港からは距離があるので、レンタカーを借りて、さらに1時間。

11:00~株式会社野崎製作所

1902年創業、金属加工を中心におこなう野崎製作所です。時代ごとに色々なモノを作ってきましたが、現在は農業機械部品や通信機器部品、インテリア製品などを製造しています。(工場内部の撮影は不可)(工場の祭典HPより参照)
Kinetic Art(動くアート)の自社ブランドGRVIMORPH(グラビモルフ)を立ち上げ、国内外への販売もしています。(工場の祭典HPより参照)
当日は様々ワークショップも用意されていました。

12:30~村の鍛冶屋

燕三条地域に根付いた誇りある技術を用い、テントに使用する鍛造ペグ「エリッゼステーク」の開発をきっかけに、アウトドアブランド「村の鍛冶屋」を立ち上げました。燕三条の職人たちと、アウトドアだけでなくキッチンや園芸など生活をより楽しく快適なものにする製品を開発し、多くのお客様に支持頂いてきました。(工場の祭典HPより参照)
ペグの製造工程ごとに。
ペグを製造する際に出たスクラップを商品されている。おもしろい。
五徳になったり、テーブル横に着けてフックになったりする。
2000円以上購入で山形の芋煮をプレゼント。
ラーメンでお腹いっぱいだったけど、美味しい。

13:00~三条鍛冶道場

金属加工都市、三条の発展の礎となった伝統的な鍛冶の技術を継承し、魅力を伝えるための体験研修施設です。赤くなるまで熱して柔らかくなった鉄を鎚で叩いて形を変えていく、鍛冶の技術を常設講座として、いつでも体験できます。(工場の祭典HPより参照)
時間が少し空いたので、ふらっと立ち寄っただけなのに、いつの間にか体験を。
師匠に厳しくも温かい指導を頂きました。
師匠の刻印姿。
30分ほどで、1本の釘からペーパーナイフが完成。

14:30~株式会社テーエム

60年以上かけて培ってきた「金属の黒染め、パーカライジング」技術。その技術を活かして生み出された、全国的にも珍しく、難しいとされている「ステンレスの黒染め」技術。(工場の祭典HPより参照)
染めのポイントは、染前工程で以下に不純物を取り除くか。

15:00~マルナオ株式会社

新潟県三条市で社寺を装飾する彫刻を生業として1939年に創業。彫刻の伝統伎から始まり、黒檀・紫檀を扱う経験に裏付けされた知識と加工技術を活かしたマルナオのものづくり。高精度の機械加工と手技の融合による、高い精度と緊張感を持つマルナオのお箸やスプーンは、その口あたりや使いやすさから、国内、海外のデザイン界、料理界から高い評価を得ている。(工場の祭典HPより参照)
きれいに整理整頓され、洗練された工場。ただただかっこいい。
誰かにプレゼントしたいと思える一品。
材料として使われる木材も、表にきれいに整理して飾られていた。

16:00~株式会社諏訪田製作所

1926年に、ニッパーの前身とも言える釘の頭を切るための『喰切』と呼ばれる大工道具の製造により創業しました。以来90余年、「刃と刃を合わせて切る」ニッパー型刃物の製造に特化し、つめ切りなど「美」を高める製品を生み出しています。材料選びから仕上げまで、手作業にこだわったものづくりを続けています。(工場の祭典HPより参照)
スクラップで出来たオブジェ。考えた人、作った人、すご。
これまた同じスクラップで作られたライオン。
ほかにもスクラップで出来た盆栽や鳥なんかもオブジェも飾られていた。
工場は黒と赤で統一された空間。ここで仕事をする職人さん

二日目(10/4 金)

11:00~有限会社フカウミ

喜びをともに創るワクワクワークを『未来を照らす、ワクワクする仕事を生み続けたい』ステンレス加工のプロフェッショナルとして、加工一個からワクワクワークをつくる。 そんな喜びを共に実現できるパートナー達と、来たるべきものづくりを続けています。長年の業務用厨房機器の製造で培ったステンレス加工の技術と体制。 ステンレス板から梱包までの一貫生産をしており、頭の中のモヤモヤをワクワクした形にしています。(工場の祭典HPより参照)
あまり写真取れなかったけど、溶接の写真を1枚。

13:00~玉川堂

1816年の創業以来、200年以上にわたって鎚起銅器を作りつづけています。手作りの銅器は、使いながら育てることで何世代にも渡ってお使いいただけます。歴史の長い会社ではありますが、一方で若い職人も多く、新製品の開発や技術の研究にも積極的に取り組んでいます。(工場の祭典HPより参照)
カンカン、コンコンと金槌の音が鳴り響く室内。いつの時代だって感じの素敵な空間。
今まで見てきた工場とは一風違った感じ。
一枚の銅板からやかんが出来上がるなんて、そんなことある?という驚き。
値段も当たり前にすごい価格だけど、見たら超納得。

14:00~ミノル製作所株式会社

伝統工芸へら絞り加工を中心に、試作から小ロットを得意とする金属加工業。様々な種類の金属加工を圧倒的なスピードで実現。若い職人集団が経営理念の「予想をはるかに上回る」を合言葉に日々挑戦し続けている(工場の祭典HPより参照)
ヘラ絞りを目の前で実演。力いっぱい加工しているように見えたけど、力は不要。
タンブラーの内側に錫を塗り付ける工程。
パパっとやってたけど、均一に塗るのが、また難しいみたい。


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