男子トイレにひとりのおばあさんが入ってきた
日の落ちる時間が、どんどんと早くなる今日この頃。
紅葉を堪能するには、まだちょっと早いけど。
19時。真っ暗になった公園で、ぼくは公衆トイレへと駆け込む。
中は、いわゆる立ちションをするところがなくて、ぜんぶ個室で洋式のやつ。
トイレ整備に注力してる公園なのかな、そういうのって意外と大事だからな。
ぼくから少し遅れて、おばあさんがひとり入ってきた。
トイレ掃除の方かなんかだろうと思っていたら、「すいません、出ていってもらってもいいですか」と言われた。
え!駅のトイレやったら「ただいま清掃中」の看板あっても、ふつうに使えるのに…...
「わかりました。1分で終わるんで、ちょっとだけ待ってください」
「なに言ってるんですか。はやく出ていってください」
おばあさん、あんたこそなに言ってるんだ。秒針が360°回るのも待てないような、せっかちな生き方をしてきたのか。
.
.
.
「お兄さん、ここは女子トイレ」
.
.
.
ぜんぶ個室で洋式やったのは、そういうことだったのね。
★Instagramからの転載です
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!