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男子トイレにひとりのおばあさんが入ってきた
日の落ちる時間が、どんどんと早くなる今日この頃。
紅葉を堪能するには、まだちょっと早いけど。
19時。真っ暗になった公園で、ぼくは公衆トイレへと駆け込む。
中は、いわゆる立ちションをするところがなくて、ぜんぶ個室で洋式のやつ。
トイレ整備に注力してる公園なのかな、そういうのって意外と大事だからな。
ぼくから少し遅れて、おばあさんがひとり入ってきた。
トイレ掃除の方かなんかだろうと思っていたら、「すいません、出ていってもらってもいいですか」と言われた。
え!駅のトイレやったら「ただいま清掃中」の看板あっても、ふつうに使えるのに…...
「わかりました。1分で終わるんで、ちょっとだけ待ってください」
「なに言ってるんですか。はやく出ていってください」
おばあさん、あんたこそなに言ってるんだ。秒針が360°回るのも待てないような、せっかちな生き方をしてきたのか。
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「お兄さん、ここは女子トイレ」
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ぜんぶ個室で洋式やったのは、そういうことだったのね。
★Instagramからの転載です
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![藤本 健太郎](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108866428/profile_a283a47aa34eb0ba7b92b3d05bb04915.jpg?width=600&crop=1:1,smart)