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八十港
2020年12月に綱島でオープンした「八十港」。
80年代の香港を意味するその名は読み方に悩んだが、出て来る料理はリアル香港なテイストで、香港の味が好きな人達に人気があった。
中でも「車仔麵」というスープも具材も選んで自分用の麺を作り上げるスタイルを伝えようとしていて、麺だけでも8種類、スープ6種類、具材は26種類も用意されていた。
私が「八十港」を知ったのは去年の5月。
オープンしてから2年半も経った頃で、横浜中華街の「南粤美食」がグルメ系番組に取り上げられて劇混みになり、他に香港の味を楽しめる店は無いかと探していてみつけたのだが、その店だった。
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ISO100 f/5.6 1/160s
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ISO400 f/2.8 1/40s
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ISO200 f/5.6 1/40s 15mm
香港らしさをアピールする店内は面白いが、それよりも驚いたのはリアルな香港の味わいがある事。しかも雲呑麺は特別な出汁(大地魚)を使っているようで、スープその物が美味しい。
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ISO100 f/5 1/8s
香港の雲呑麺と言えば、あの噛み切れない系の細麺が特徴的。
そして好き嫌いはあると思うけど、一度食べたら忘れられないあの食感は、病みつきになる魅力があると私自身は思っている。そしてこの店の雲呑麺もまさにその麺が使われていて、心奪われたのは言うまでもない。
勿論、鹹魚雞粒炒飯もあるし西多士(フレンチトースト)もある。
コーヒーと紅茶をブレンドした鴛鴦茶まであるのだから通おうと思ったのだけど、翌月の6月になんと閉店。
仕方無く「美心酒家」や「糖朝CAFE」へ行く事になったのだけど、「南粤美食」や「八十港」の雲呑麺の魅力にはちょっと届かないのだ。
だから、「八十港」が麻布十番で再開する、というニュースを聞いて、滅多に出かけない東京へ向かう事にした。
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ISO250 f/7.1 1/250s 24mm
麻布十番と言えば、お洒落な店が多く高級住宅地でもありつつ、歴史もある街というイメージを持っているが、2丁目方向へ歩くとやっぱり横浜とはかなり雰囲気が違った。(さりげなくロールスロイスが路駐してたりする)
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ISO1600 f/7.1 1/160s 46mm
この不思議なスペースは、第二次世界大戦後の区画整理の際作られたスペースで、その名は「パティオ十番」というらしい。
そしてそこには「きみちゃん像」が設置されているが、横浜の山下公園にある「赤い靴はいていた女の子の像」と同じモデル「岩崎きみ」の像だと、グーグル先生が教えてくれた。
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ISO250 f/7.1 1/250s 16mm
そんなスペースを超えた先に見えたのが、綱島店にあった「八十港」の文字。
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ISO125 f/5.6 1/320s 35mm
ビルの2階にある新店舗に入ってみると、見覚えのあるオブジェが迎えてくれた。
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ISO800 f/5.6 1/60s
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ISO3200 f/5.6 1/100s 35mm
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ISO3200 f/4.5 1/320s
18日(土)にグランドオープンするとの事だが、伺った日はまだプレオープン期間だったので、メニューの幅が狭かった。
でも、チェックしたいのはあの雲呑麺と点心類。
麻布で勝負するための変化はどれくらいか?・・といったところで、まずは飲み物からチェックする。
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ISO3200 f/6.3 1/30s 50mm
香港のクラフトビールがあったのでオーダーしてみたが、これはエスプレッソ・スタウトとある「クレイジー・ラビッツ」。
あ・・・
思いっ切りコーヒーだわ(爆)
アテには綱島店で食べて気に入った「炸鮮蟹肉蟹鉗」(カニ爪)をオーダー!
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ISO1600 f/4.5 1/50s
スイートチリソースと揚げ物って合うのですね。
ビール飲め!って味だけど、今日のビールはほぼコーヒーなので・・・
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ISO1600 f/4.5 1/320s
点心の定番「蝦餃」(海老蒸し餃子)も食べてみる。
あ・・、ちょっと皮が柔いかも。
蒸し時間の問題か、オペレーションが不慣れ故の事なのか、若干微妙ではあるが味は良い。
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ISO1600 f/4.5 1/160s
焼売は肉がゴロッとした食感があって、楽しい。
普通のビールに合う味だ。
できればサンミゲルの瓶ビールなんかがあったら、より香港っぽく感じられるのだろうね。
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ISO1250 f/4.5 1/250s
この「潮州粉果」(ピーナッツ入り蒸し餃子)は面白い!
クリスピーな食感とピーナッツの味わいがその他の具材(茸・ニラ・豚肉他)と上手くバランスされていて、モチモチの皮との相性も最高。
そして、本日のメインは「自家製海老雲呑麺」!
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ISO1600 f/4.5 1/125s
あ〜
これですわ。
この味だったわ。
麺はちゃんと香港の噛み切れない系細麺も健在だし、雲呑がグレードアップしていて、プリプリの海老がドカッと存在を主張してくる。
ただ、今回の点心系にも通じるけど、皮がちょっと残念な傾向があったのは事実。
それでも、それを補える味わいの楽しさは健在だったので、かなり嬉しかった。
食べてる最中に多くの電話が鳴り、予約がドンドン入っている気配があったけど、それはグランドオープンに向けて店としても嬉しい傾向だろう。
それにしても麻布十番、魅力的な飲食店があり過ぎで、かなり羨ましい。
横浜からわざわざ行くだけの魅力はあるのだけど、時間とコストが悩ましい。
美味いモノは当然コストも高いけど、それでも経営が成り立つ東京って戦う側は想像できない厳しさがあるのだろう。
そんな事を思いつつ街並みを切り取れば、やっぱり素敵なカットになるのも恐ろしいね。
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ISO200 f/7.1 1/250s 44mm