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EOS 5DMarkⅢで撮影した画像データをDXO PhotoLAB8(β版)で現像してみた

9月13日から15日(今日)までの三日間、お三の宮日枝神社の例大祭が開催されている。
日枝神社は横浜の中心地、関内・関外と呼ばれる吉田新田の端に位置し、新田に住む人達と五穀豊穣を祈願して建立され、今も横浜開拓の守護神として崇められていて、仕事の関連で2016年頃からお付き合いがあった。
 
2016年に使っていたメインカメラは5DMarkⅢで、例大祭の記録も若干撮っていたのだが、DXO社の「PhotoLab8」がベータ版で届いたので、現在使っている7とどう違うかのチェックも含めて、当時の写真を再現像してみた。

EOS 5DMarkⅢ EF24-105mm F4L IS USM
ISO200 f/8 1/125s 24mm

センサーサイズは2230万画素なのでEOS R6よりちょっと多い位だが、映像エンジンが「DIGIC5+」なのでそれなりの画質にはなる。
この1枚は「PhotoLab8」の性能によってかなり良質に加工されているが、7との差は「より自然な画像」が得られている様に感じた。
 
とは言え、それはピクセル等倍で見比べればわかる程度の差であり、リサイズする事ではわからなくなるレベルで、7の方が若干エッジが立っているような画像になるから、SNS用にリサイズするなら7の方が適しているのかもしれない。

EOS 5DMarkⅢ EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM
ISO200 f/9 1/100s 16mm

例大祭の最終日は、千貫神輿巡行が行われる。
天狗の様に見えるのは「猿田彦神」(道案内の神様)で、1本歯の下駄と煌びやかな装束に目を奪われる。
そしてその後に続くのが千貫神輿で、以前は黒牛が牽いていたと聞く。

EOS 5DMarkⅢ EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM
ISO400 f/9 1/80s 16mm

PhotoLabやPureRAWにあるノイズキャンセラー&デモザイク機能「DeepPRIME XD」は、明らかに画質を向上させるため、8年前の写真がこの様な画質で蘇る。
 
「DeepPRIME XD2」は現在は「PureRAW4」のみの機能で、夜やステージの撮影が多い自分としては、「PhotoLab7」に搭載されていない事が悩ましかった。
だが、当然の進化としてXD2を搭載したバージョンを「PhotoLab8」として出すと予想していて、ベータ版の提供を受けてチェックする想像通りの変更とわかった。
 
勿論「PhotoLab8」の進化はそれだけじゃなく、7では強く出やすかった「シャープネス補正」が「レンズソフトネス補正」として仕様変更され、より自然な画像をアウトプットできるようになっている。

EOS 5DMarkⅢ EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM
ISO3200 f/7.1 1/30s 16mm

この1枚、感度はISO3200で撮っている。
R5に比べて画素サイズが大きいとは言え、ノイズやモザイク、シャープネスなどの補正無しで現像した次の写真と見比べて欲しい。

EOS 5DMarkⅢ EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM
ISO3200 f/7.1 1/30s 16mm

圧縮されてもこの差が出る。
XDとXD2の違いはこのサイズならわからないと思うが、宮司の肌や建物の白い壁などを見ると「DeepPRIME XD2」の凄さがわかると思う。

EOS 5DMarkⅢ EF16-35mm F2.8L Ⅱ USM
ISO3200 f/5.6 1/25s 16mm

EF16-35mm F2.8L Ⅱは、こういった明るさで撮影するためには欠かせないレンズの1本だったが、RF15-35mm F2.8L ISとの差はかなりある。
5DMarkⅣまでなら良いがR5となると解像度的に厳しいのと、ISが無い事による手ブレの起きやすさは撮影技術を問われる事になる。
ただ、発色は良く、歪みは現像時の補正でどうにかなるので、5DのMarkⅢやⅣで撮って遊ぶのは、「PhotoLab」で現像するなら全然アリだと思っている。

EOS 5DMarkⅢ EF70-200mm F2.8L IS USM
ISO3200 f/5.6 1/30s 200mm

EF70-200mm F2.8L IS USMは初めて買ったキヤノン製望遠ズームレンズだが、その圧倒的な性能に文句を感じる事はほぼ無かった。
この1枚は、その性能を理解するのにちょうど良いと感じている。
1/30秒というシャッター速度で200ミリで撮っても、ISの効きの良さと解像力、動体ブレやボケ味の素直さによって、リアルな光景を切り取れた。
 
だが、メイン機を5DMarkⅣに更新した際、Ⅱ型やⅢ型とは明確に違う解像力に悩まされる事になる。
端的に言えば、解像力がセンサーサイズに追いついていない、のだ。
 
5DMarkⅣとRはほぼ同じセンサーサイズ(30メガ相当)で、R+RF70-200mm F2.8Lで撮影した画像と5DMarkⅣ+EF70-200mm F2.8L ISで撮影した画像を比べると、EFの方が眠い画像になってしまう。
つまり5DMarkⅢまでなら良いけど、5DMarkⅣだったらⅢ型を使えって事なのだ。

EOS R5 RF16mm F2.8 STM
ISO400 f/4.5 1/3s

現在のメイン機EOS R5で撮ったこの1枚、1/3秒というスローシャッターで手持ち撮影したが、ボディ内ISのおかげで問題なく手ブレ無しで記録できた。
 
感度はISO400なのでノイズをほぼ感じないから「PhotoLab8」の能力を使うまでも無いが、R5のセンサーには追いつけないRF16mm F2.8故の粗さはあるので、SNSやnote用と割り切っている。

自分が撮りたい写真が撮れるならカメラは何でも良いし、画像データの加工範囲が広がる方がよっぽどエキサイティングで面白い。
と言う事で、DXOとの付き合いはまだまだ続きそうではある。
 
ちなみに、今回使用した「PhotoLab8」は、9月17日にリリース予定!
気になる人は無料体験版があるので、チェックしてみて欲しい。

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