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視点を変えてみた

最近は中華街ばっかり撮ってるなぁ・・と自分でも思うけど、かと言ってみなとみらい地区とか横浜駅周辺を撮る気になれないのは、横浜にしかない風景の薄さや新しいビルばっかりで誰が撮っても似た様な風景にしかならないから。
 
それとストリートスナップも定点観測的に撮る方が面白いので、だったらアイコンとなる中華街とその近辺が古い横浜な空気もあって面白い、って思ったんだけど。

ただ、それでも、飽きてはくるのです。
だから今回は視点を変えて撮ってみようと思って、カメラを低めにしたり足下にモチーフを探したりしてみた。

午前中のある時間だけ、こんな光のお絵かきが出現する。
自分としては足下に現れるこんな光景に惹かれてしまうけど、これじゃ何処だかわからないよね。
 
と言う事で、もうちょっとわかりやすい撮り方をすると・・・

横浜中華街は相変わらずの観光客数で、食べ歩き(立ち食い?)客が増大した事から、こうやって足下を歩く鳩が増えている。
 
鳩は単体で見ると可愛くも見えるけど、近隣のマンション住まいから見れば災厄の種。(主に糞害)
さすがに捕まえて食べようって人は見なくなったけど、昭和な時代は鳩や雀は庶民の捕獲対象だったって事実を知ってて、中華街の路地にあった怪しげな焼き鳥屋では雀の丸焼きが売られていた事を思い出す。

こうやって視点を下げると、違う世界が見えてくるから面白い。
普段撮ってきた世界とまるで違う世界になって、色々な所でローアングルにして撮りまくってしまった。

多分、座ってる人は気づいていないだろう危うさ。
椅子自体もボロボロだったから、実際に利用する人は少ないのだろう。
でも、カメラを下げた事から見えた風景で、日頃いかに漫然と世界を見ていたかを思い知ったりする。
 
でも、ローアングルばかりじゃ面白く無いので、光と影の面白さや縦位置を使って高さを見せる構図も狙ってみた。

自分としては、A4サイズ位で見る事を前提にして、構図を決めている。
縦位置だと視線の移動にかかる時間が長いので、そこに意味を見いだして遊んでいるだけなのだけど、そのサイズで見てもらうためには紙焼きにした方が良い、と知っているので悩ましい。
 
さから勢い、光と影だけの構成を主に考えがちで、アイレベルで撮ってしまえば自然な光景になるから、今回の様に「ローアングル」とか「視点を変える」とかの意識を強く持たないと撮っててつまらなくなりがちだ。

それでも、外に出る時は必ずカメラを持つ。
横着したい時は、EOS R+RF28mm(パンケーキレンズ)の簡易セットにするけど、最近はEOS R5+RF35mmのみ、というパターンの方が多い。
 
この写真は珍しくRF24-105mmLで撮っているけど、それはThink Tankのプレスパス10というショルダーバッグに、RF35mmとRF16mmの2本と一緒に入れられるからで、ここの所の標準セットになっている。
16ミリの超広角と24〜105ミリの標準ズームだけでストリートスナップ仕様としては理想的だけど、食べ物を撮る時にRF35mmは外せない。
ハーフマクロレンズ故に近寄れる強みがあって明るいレンズだから、スマートフォンのカメラに近い感じて使えて、ボケも強く出る面白さはズームでは楽しめないのだ。

せっかく元町まで来たので、ローアングルで面白いものは無いかと探したらこんな1枚が撮れた。
こうやって低い位置に絵を描くスタイルは以前からあったけど、いつの間にか見なくなったな・・と思ったらこんな所にあって、懐かしく感じた。
 
ただ、ローアングルって撮るのに気を遣う。
一歩間違えば盗撮の疑いがかけられるそうだし、そうそう低い位置にカメラを保持したままウロウロするのも難しい。
 
だから、撮ったら面白そう・・と思うモチーフを求めて歩くのだけど、そうなると周りに意識がいかなくて、撮りたい瞬間を見逃す可能性も高くなって考え込んでしまった。
 
まぁ、面白いとか魅力的とかを感じたら撮るのが良いので、今回みたいに敢えて視点を変えて撮る事は続けないけど、たまにはこうやって遊ぶのも良いね。
 
あ!?
これは撮らないといけないなぁ・・・

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