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必ずしも人の存在が必要なワケじゃない
6月に入ってから、ちょっと活動速度を落としています。
3月末までは業務で書いたり撮ったりする日常だったので、「書き続ける」という強迫観念があって無意識に連日投稿を続けていたけど、このnoteというメディアには、もっともっと自由で楽な関わり方をしたいと思うのです。
なので今日はちょっと楽に、街撮り写真について書いてみようかと。
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写真を撮る時、染み付いてしまった様々なルーティンがあって、今まではそのルーティンについての解説的な事を書いてきましたが、街撮りの際に人物を入れ込む、といった事を述べてもきました。
その街に存在する人の姿からイメージしやすい事、イメージさせたい事の誘導、なんかをリズムやバランスの中で活用するのが私のスタイルではありますが、必ずしも人の存在が必要不可欠ではないのです。
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この構図の説明用に撮った1枚は、自分の中では面白みが少ない写真ですが、この日の気分がちゃんと出ていて、自分だけが納得する「自分だけが満足する写真」になっています。
そして人の存在は凄く小さい姿でしか入れてなく、どこかで無理してそんな状況を待って撮った事を思い出しますが、人の存在を消していこうとすると構図にばっかり目がいくという例にもなるので、教材用としてキープしてました。
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造形の面白さ、レンズ特性が見せてくれる特別な光景、そして光と影のバランスやリズムの面白さを前面に出すなら、人の姿を排除した方が楽しい。
でもどこかで無人は嫌だから、遠くに居る人がシルエットで見えるようにしたいって考えてのシャッターチャンスではありました。
自分としては画面を占める光と影の織りなす空間が面白かったって事なんですけど。
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造形や空間だけを捉える事でその日の感情や、その場についての歴史などを説明無しで感じさせたいって思うのは、自分でも何故だろうと思うこと。
でもここに、過去に刑務所として使われていた・・というキャプションを付けたら見え方が全然違ってしまう事を知っているので、そんな説明はしたくないって思うのです。
そして、その日にその風景を撮った感情についてのみ、文章として写真に添えると表現としては凄く面白い、と言うか自己満足を伴う充実感が味わえる、というのが街撮りの魅力なのかも知れません。
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壁の絵が面白くて撮ったけど、左側の奥のテーブルに人がいたりしたら、もっと良かったって思うのが何故だかわかりません。
でもそれは、人がいない事で商業的な写真を撮ってる気分にさせられるから?って思ったりもするのです。(職業病かも)
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自分としてわかっているのは、
「人のいない風景の撮影は、自身の孤独を写している」
ということ。
孤独はどちらかと言えば好きだけど、社会を嫌っているワケではないので、街撮り写真には人の存在をいれたくなる。
いや、正直に言えばそこまで考えて撮ってなくて、何かを感じて撮る時にそこにあった物がそうだったって事と、待ってまで人の存在を排除しているウチに、感じた瞬間の感動にも似た気持ちが冷えてしまう方が恐い、って事なのでしょう。
明日はまたちょっと外出予定があるので、カメラを持って出かけます。
何か撮れたら良いな・・・