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EOS Rで撮った香港(2019)
ちょうどこの時期、コロナがまだその猛威を見せていなかった頃、湿度80%以上の香港に居た。
イギリス統治によってアジアとヨーロッパ文化が混じり合った独自の文化があって、特に街の姿や色に被写体としての魅力を感じ惹かれて、毎年の様に行くようになっていた。
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ISO100 f/7.1 1/60s 47mm
香港は乱暴に言えば、九竜半島エリアと香港島エリアに分かれていて、香港島はあの2階建てトラムが走るアトラクティブなエリアになる。
急勾配の先には富裕層が住む地区もあり地区によっては欧米人が多い所もあって、文化の違いが街の景色に現れて、撮ってて面白いのだ。
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ISO1600 f/2.8 1/640s
日常のリアルな光景を、自分の感覚で塗り上げて絵にするような演出を現像に加えて表現するのが好きだから、写り込むものにはカメラの存在を意識して欲しくない。
つまり、いかにも撮ってます・・という存在感を出してはいけないと思っていて、カメラの大きさは小さい方が良いと考えている。その事からフィルム時代からバッテリーグリップ一体型のプロ仕様カメラを使う事は無く、EOSになってからは1シリーズを使う事は無かった。
5Dはバッテリーグリップが装着できるので、撮影している事がバレていても困らない時はグリップ装着で、街撮りの場合はグリップ無しで撮るのが決まりだった。ミラーレス一眼カメラになったRやR5もそのやり方を踏襲していて、この撮影の時もグリップ無しでなるべく単焦点の小さいレンズを使っている。
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ISO100 f/5.6 1/100s
加えて旅先だから装備はミニマムにしたい。
となると目立ってかさばって重い望遠ズームは使うべきではないし、外国となれば紛失(盗難も含め)の危険性もあるので、この時もズームはRF24−105ミリのみにして後は単焦点にしていた。
現在の街撮り時は、RかR5に、35・16・50ミリの3本セットか24−105に35ミリか16ミリを合わせるレンズ2本セットが多く、先日15−35ミリと70−200ミリをバッグに突っ込み、24−105ミリをグリップ装着したR5に装着して歩き回ったらかなり重くて、そこまでの装備だとやっぱりバックパックに突っ込むべきだと思い知らされた。
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ISO100 f/7.1 1/60s
香港は亜熱帯地域だから、その蒸し暑さは半端ない。
そのため、室内をどれだけ冷やす事ができるかでクラス分けされる、という現象があったりする。販売店や飲食店の場合は高級っぽさの一つにその冷やし加減があって、こんな風に結露するのもステイタスだったりするから面白い。
これを撮った当時はまだRFレンズにバリエーションが少なく、EFの24ミリや35ミリもよく使っていたが、RF35ミリの性能の良さに驚いてからはEFレンズは24ミリと50ミリしか使わなくなった。(SIGMAは別)
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ISO250 f/7.1 1/30s 105mm
香港は欧米系の旅行者が多く訪れる。
アジアを欧米人が楽しむには文化的に親和性が高い香港は格好の場所なのだろう。
ホテルでの会話は基本的に英語になるし、キンキンに冷えてる店ならどこも英語は公用語的に使われている。
だが自分としては。英語なんて喋れません・・という感じの地元系な店の方が、好きだ。飲食店だったら漢字のメニューを見て料理を想像しながらオーダーして、出てきたモノに爆笑するような楽しみがあるからだ。
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ISO100 f/4 1/100s 76mm
Rというカメラは、自分の撮影スタイルに一番合ってると思っているが、キヤノンのミラーレス一眼カメラの初号機として背負わされた物が多すぎる。
求められる性能を実現するために、一部の機能を一時的に制限したり、余計なコントローラーを追加したり、5D4との差別化のためにパラメータを変えたりした気配が多くあって、買った当初は5D4と併用する事を余儀なくされていた。
ファームウェアのアップデートにより瞳AFが追加された頃から、プロでもRを使う人が増えた様に感じていたけど、R5とR6が出た頃から一気にミラーレスを主流に持って行く流れが加速した。
自分としてはR6の導入を考えたが、センサーサイズの問題からステージ撮影には良くても他の用途には適さないと考えて踏みとどまり、R3に気持ちが揺れるものの日常使いに適さない事から結局R5を導入した。
高画素機が使い難いのはわかっていたしノイズ耐性も弱いのもわかっていたが、それにしてもなぁ・・という気持ちにさせられる事はやっぱりある。自分としてはRや5D4が使用している30メガセンサーでその他の機能はR5なカメラが欲しいのだが、R6のマーク2が一番それに近いのかも知れない。
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ISO1600 f/5.6 1/8s
このEF24ミリはRでの使用には充分に耐えるが、R5だとちょっと性能的に厳しい部分がある。特に周辺の粗さは単焦点と言えども目立ち、R5の高画素センサーではモロバレになってしまうのだ。
だから一番売りたいR6マーク2やR3のセンサーサイズがメーカーとしての理想値なのだろうと思っている。
要するに高画素機は金食い虫なのだ。そしてそれが一部マニアの購買欲を刺激する、という効果が伴ったりするから質が悪い。
自分としては5D3から5D4に変わった時にレンズ性能の問題を感じ高額なLレンズを諦めてSIGMA製レンズ(Artシリーズ)を導入するに至ったのだが、R5になるとそれ以上の高性能なレンズが欲しくなるので、実に悩ましい。
そういう意味では、街撮りにはR6かR6マーク2を使えって事なのだろうけど、
それだけのために買うほど酔狂じゃない。
5D3を街撮り専用機にしちゃおうかなぁ・・なんて考えるけど、5Dシリーズって結構大きいのでねぇ・・・