中華街も随分変化している
いきなり涼しくなって、着る物に困る。
だけど、過ごしやすいのはかなり助かるのは事実で、外出しても熱中症にならずに済むだけでもありがたいと思ってしまう。
日々、街の写真を撮ってくると、毎年この時期にはこんな風景があったと気づくようになる。
それは天候だったり地域のイベントだったりするけど、noteで使う写真のために過去データ(違う年の同じ月のモノとか)をサーチしてみると、この年は台風が多かった・・・とか、紅葉が遅かった・・とかに気づけたりする。
日々、外出時には必ずカメラを持つようになってから随分と月日が流れたけど、フィルム時代の写真はデータ化があまりできてないので、映像データはまだ17年分くらいしか無い。
それでも、街並みが変わったり、道行く人達のファッションが変わったり、その時にしか無かった街のデコレーションやポスターなど、今となっては貴重な資料になりそうなものが結構見つかったりする。
だから、今はつまらなくても、外に出たらなるべく街の風景を撮る。
後でへ〜って思えそうなモノがあったら、必ず撮る。
そして、後でじっくり見直してみるのが面白い、と思っている。
観光客が戻った横浜中華街は、酷暑でも押し寄せた観光客数が若干落ちてきた。
夏休みが終わった事が、大きいのだろう。
こうやって本通りを撮っても人がいない空間ができているし、食べ歩きを楽しむ人達が結構いる。
観光したい欲望が満たされれば、後は不景気に対応した動きにシフトする、という事なのかも知れないね。
マスク無しで歩く人は、圧倒的に増えた。
飲食店への自粛要請がなくなり、2023年5月には5類感染症へと変更があってからも、マスクをする人はまだまだ多かった。
そんな頃に取った写真を見れば、人出は戻ってもほぼ全員がマスク。
自分は撮影時に呼吸が苦しいのですぐ外しちゃったけど、罹患したら味や香りがわからなくなる症状が出て、治ってもなかなか元に戻らなかった知り合いの話を聞いて、若干怯えていたのが正直なところではある。
こうやって過去の写真(2021年)を再現像すると、このマスク着用率が撮影時期を示している事に、今更ながらに驚いてしまった。
それでもこれだけ観光客が戻って、中華街も復活できたのは事実。
ただ、夜早く帰宅するクセは見事に浸透し2022年に撮った次の写真では、19時過ぎでも客が壊滅的にいなくて、廃業を決める店も増えつつあった。
ちなみにこの写真は、RF16mmをR5で撮ったらどう?ってチェックで撮ったものだけど、ノイズっぽいR5のISO2000でもDeepPRIMEを使えば何の問題もない画像が得られるので、スローシャッターを切らなくなったのもこの頃だったと思い出した。
それにしてもほんと、客がいなかったよね。
こんな時こそ、ストリートでのポートレート撮影なんかをしたいところだけど、そんな撮影を試みる人達を見る事は無かった。
横浜は東京から近く、港町ならではの街並みや、そこにしかない古い建物もあったりして、ポートレート撮影をする人が多い町でもある。
勿論、横浜市が管理する公園や港湾関連施設においては撮影料が発生するし、規模によってはフィルムコミッションに関わってもらった方が良いという現状もある。
なのでロコとしては、プライベートで撮るポートレートに適した場所をリサーチしておいて、横浜らしい風景でかつ邪魔が入りにくい場所をいくつかストックしておくのだけど、この場所はTVドラマでも使われてしまった事から有名になって、ストロボを仕込む様な撮影は難しくなってしまった。
ところで、飲食店でどれだけの客が来ているかを判断する方法をご存知だろうか?
それは、営業終了後のゴミの量。
中華街では店前にゴミを出し、共同で依頼した業者が早朝にそれを回収していくサイクルができていて、夜遅くに中華街に行くと、どの店に客が多かったかが一目でわかったりするわけだ。
この1枚、実はDXO・PhotoLabのDeepPRIMEの性能チェック用に撮ったもの。
感度をISO12000にしてどれだけ消せるかってためのもので、現像してみて高感度撮影に抵抗がなくなった事を思い出す。
この雰囲気の中でポートレートを撮ったら面白そうなんだけど、以前は夜中でも人がウロウロしていてたから不可能だった。
今はもう、歩きづらいとしか言いようが無いほどの混雑。
それでも遅くまで滞在する人は少なくなって、飲食店は2回転が難しい状況もあったりする。
だからと言って、食べ歩き系な店の一人勝ち・・にならないのが面白いところ。
年に何回も行かない観光客なら「中華街で北京ダック食べた」と、食べ歩きのソレを食べて満足する事もアリだけど、ちゃんとした料理を求めて来る人だってそれなりの数がある事が面白い。
以前、飲食店の二極化は「家族経営的な店VS大箱店」だったけど、最近は「座って食べる店VS食品を売るだけの店」に変化し、「座って食べる店」の中でコストパフォーマンスが良い店を見つけるのが楽しみの一つになってきた。
今は、食べ歩き系の店がイートインを用意し、観光客同士のトラブルに繋がらないように配慮しつつ囲い込むスタイルが、ジワジワと増えてきた。
そしてそれに対抗したのか、生ビール&餃子(五ヶ)で750円、なんてセットを用意する飲食店も登場している。
ちなみに、焼き小篭包で有名な某店では海鮮と豚肉の焼き小籠包4ヶセットで750円。別の店でも炸鶏排(平たい大きな鶏唐)が650円なので、そこにビール足したら間違いなく1000円オーバーなので、いかに安いかわかると思う。
地元民としては、ちゃんとした料理をちゃんとした店で食べるのが基本。
食べ歩きはコストパフォーマンスが悪いしゴミが出る。食べ放題店に美味いモノがあるのは希有。チャンピオンの店も好きになれないとなると、老舗(家族経営も含む)で食べるのが一番安心なのだ。
と言う事で、折角中華街まで出てきたので、リニューアルして上品な設えになった「桂宮」(2022年6月に閉店、12月にリニュアルオープン)へ行ってみた。
やっぱりね、2014年にオープンして以来、人気店として突っ走ってきたっだけの事はあるようだ。
例えばこんな、蒸し鶏がね・・・・楽しい!
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