音楽は「人の『思い』は永遠」ということを教えてくれます
ぎっくり腰になり『立ち上がる』『座る』という動きをするたびに「ぎゃー」と叫んでいます
しかし、私が今住んでいる家はあちこちに腰くらいの高さの手すりがつけられていますので、それらをうまく使えばかなり痛みを軽くできます
これらの手すりは、生前この家に住んでいた祖母がつけたものです
祖母は膝が悪かったので、立ち上がったり座ったりするとき手すりが必要だったのです
ところで、私は産まれたとき未熟児だったせいか、こどもの頃は体がひょろひょろしており、よく転んで泣いていました
祖母は、そんな私が転ばないように、また、転んだときは立ち上がれるように手を差し伸べてくれていました
そのことを祖母がつけた手すりにつかまって立ち上がるたびに思い出し
『おばあちゃんは今も私を支えてくれるんだなぁ…お墓参りいかなくちゃ』
と感謝しています
(まぁ祖母は孫が腰痛になってこの手すりを使うことになるとは思っていなかったでしょうけど、私にとってこの手すりは「おばあちゃんの手すり」ですので、こどもの頃と同じく、祖母に支えてもらってると感じます)
音楽大学で練習する学生さん達を見ていると、人の『思い』がもっと永い時間の流れを超えて伝わっているのを感じます
過去数百年の間の楽器を作る職人さん達と演奏家さん達の話し合いに基づき、『演奏しやすいように』『良い音がでるように』…とさまざまな改良を加えられた楽器達を使って練習する学生さん達は、時を超えた『思い』に支えられているからです
(また、楽器のような物だけでなく、時を超えて代々受け継がれてきた演奏方法や練習方法等も今の学生さん達を支える『思い』ですよね)
音楽は「人の『思い』は永遠」ということを教えてくれます
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