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お城巡り日記 勝瑞城(徳島県)

2020年一発目の城廻り。阿波国(徳島)にある「勝瑞(しょうずい)城」に行ってきました。

この勝瑞城。鎌倉時代に建てられ、室町〜戦国時代にかけては、阿波国の政治・経済の中心地となり繁栄を極めます。それもそのはず、領主は、応仁の乱の東軍大将で有名な「細川氏」で、細川氏は、室町幕府の実質的ナンバー2である「管領(かんれい)職」に代々任命されてきたことから、畿内から多くの物資や文化がもたらされ、当時は、全国屈指の都市だったそうです。

そのため、戦国期には戦いも多く、細川氏も部下である三好氏の下克上にあい勝瑞の土地を失い、その三好氏も、後に四国を統一することになる長宗我部氏の戦いに破れこの、「勝瑞城」も廃城することとなります。

勝瑞の名前の由来は、常に勝ち続けるようにという願掛けからきているそうですが、その歴史を考えた時、なんとも皮肉な結果になってしまったなと歴史の悪戯を感じずにはいられない、兵どもが夢の跡でした。

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写真1 勝瑞城は中世城郭には珍しく平城(平らな場所に城を建てる)でした。中世では山の中に城を建てるのが主流だったため、このような平城の中世城郭は珍しいです。

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写真2: 写真1の水堀と写真2の土塁(土を盛って壁を作る)を築くことにより、城の防御力を高めていました。

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写真3: 現在、本丸のあった場所には三好家一族の墓と、その菩提寺=見性寺が建っています。

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写真4: 城館跡。この広大な土地に勝瑞城の城館があり、平時はこの城館で政務を行っていたそうです。

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