摩周・屈斜路トレイル (MKT)レポート
6/24-25に摩周・屈斜路トレイル(以下MKT)の一部を歩いてきたのでその報告をします。
まずはじめに、知ったきっかけはtrailsの記事をみたこと。
そして今回釧路空港に向かったのは、PEACHで格安チケット( 往復8000円!)をゲットできたからだ。
とりあえず航空券をおさえ、なにをしようかなーとおもっているなかで、思い出したのがtrailsの記事で、じゃあ歩いてみようかとなったのが今回の流れ。
MKTのスタート地点は本来ならば摩周第一展望台だったが、交通アクセスの関係で美留和駅をスタートし、ゴールは和琴半島とのことだったが、コタンで折り返して美留和駅まで歩くことにした。
行程
day1 美留和駅ー川湯温泉 14.9km
day2 川湯温泉ーコタンー美留和駅 24.5km
(うち9.9kmはコタンー美留和駅でMKTのコース外)
コースについては、公式HPからグーグルマップで表示できるようにしてくれているので、めっちゃ便利です。
まとめ
・硫黄山、コタン露天風呂、池の湯が特に見所
・ほぼフラット&舗装路で、宿泊施設もあるので、初心者でもOK
・ここまで舗装路メインならグラベルやMTBで行った方が楽しそう
・牧場や畑の横を通るので、北海道らしい景色を存分に楽しめる
day1
釧路駅から電車に乗り、15:40ぐらいに美留和駅に着く。
川湯温泉にあるゲストハウスNOMYに宿泊するので、ここから15kmほど歩く。
スタートしてすぐに湧き水があるので確実にゲットしよう。
冷たくて美味しい水でした。
そこからしばらく北海道らしい広大な畑の横を歩く。
地図を見て歩いても、なかなかつかない感じ。そう、北海道はめっちゃ広いのだ。
普段の生活で見ている地図の感覚だったら、そろそろかな?とおもっても、地図上では全然進んでいない。
ちなみに去年阿寒町から阿寒湖温泉まで歩いて移動していて、そのあたりは経験済みなので、しばらく歩いているとその感覚を思い出した。
しばらく歩くと林道へ。新緑が気持ち良い。
クマは見なかったが、この写真の狐?と鹿は見ました。
北海道らしい、でっかい畑とでっかい空!清々しい!
舗装路多いな・・・と若干ブツブツ言いながら歩いていた。
まあ自然に囲まれている場所を歩いてはいるけど、、
こないだの岩手が良すぎたので、それに比べるとちょっとなぁ、、とか色々考えていました。
硫黄山がいよいよ近づいてきたことがわかってテンションは上がる。
でもこの段々と近づいていく感じって、歩く旅だからこそなのかもしれない。
車で硫黄山の入り口まで乗りつけて歩くのも良いけど、こうやって徐々に近づくと、否が応でも期待感が高まると言うか。
若干日が暮れてきていたので、やや急ぎ足になりつつ、青葉トンネルを越えて硫黄山についに到着。ここはもうほぼ別の惑星でした。
しかし、川湯温泉駅や温泉街から少し歩けばこんなすごい景色の場所に行けちゃうなんて、、ほんまにすごいし、他の場所にはないだろうなと思う。
この時点で18時過ぎで、ちょっと暗くもなってきていたので、エスケープするか迷ったが、つつじが原探勝路を進むことに。(走った)
このあたりが夕暮れでめちゃめちゃきれいだったのでとにかく写真を見て欲しい。
結局18:45には抜けることができ、ゲストハウスNOMYへ。
宿主はショウコさんという僕より若い方で、なんとMKTのトレイル整備もやっていたらしい。trailsの根津さんとも何度もあっているとか。
ショウコさん自身は、大学時代登山サークルだったらしく、今回のMKTの話もいろいろできて楽しかった。そのあたりは7/9のpodcastで放送予定です。
ちなみに温泉入りましたが、川湯温泉、強酸性でレモン絞った?!ってくらい酸っぱいお湯だった。魚にレモンかけたら色変わるけど、人間にも同じこと起こるんちゃうの?!って気がした。
day2
今回はゲストハウス泊でガスも使えるということで、朝食はまずムング豆を煮て、やわらかくなったらドライトマト、フライドオニオン、クスクスを入れて蒸らし、オリーブオイルをかけて食べるスタイルでいってみた。
ふつうにとってもおいしい。だけど、オニオンじゃなくて塩漬けオリーブの方が美味しいかも。見た目チャーハンっぽいけど、、豆とクスクスです。
クスクスは蒸らすだけで良いのであらためてめっちゃ便利やなと思った。
湖畔沿いを歩く、とワクワクしていたが、結局池の湯で旧道に入るまでひたすら舗装路を歩く。まあ歩きやすいんですが。ちなみに車も少ないので快適に歩けます。
天気良すぎてやや暑い。
確かに水がめっちゃ綺麗。温泉が混じってるのか、触ってみたらぬるい。
ここは場所は定かじゃないけど、砂湯を越えたところ。
ややいまさらですが、今回はALTRA TORIN4を履いてきた。
フラットで舗装路多いっぽいとの予想から、トレランシューズではなく、ロード用のシューズをチョイスしたがこれは大正解だったと思う。
そしてついにきてみたかった場所、池の湯。
無料の露天風呂で、まさしく野湯。着替えるところはあるし、水着もOK。
良い湯加減に、絶景、、、ほんとに最高の気分だった。
ここからは旧道のセクション。そうそうこれこれ!!ってなった。こういう道を期待してたんだよなー湖畔沿いの。森の散策ができて大変ようございました。
釣り人のご夫婦とすれ違い、歩いていることを伝えると驚かれた。平日ということもあってか、 MKTを歩いている人には結局今回は会わなかった。
また舗装路に戻り、コタンへ。コタン露天風呂は清掃日らしく、入れなかった。
管理人のおっちゃんがいたのでしばらく話す。おっちゃんの毒舌(社会に対して)がはじめからすごい。マシンガントーク。
おっちゃん自身も50年前に北海道を歩きながら旅をしたそうで、そう行った面から自分に共感してくれたのか、20分ほどいろいろ話す。
便利は中毒、って言葉が印象的だった。そこから派生していろいろと考える。
服部文祥さんが言っていたが(曖昧な記憶で書いてます)、効率が良いのは人間にとって気持ちよく、快楽物質が出るようになっている。
でも、効率を追求しすぎると危険で、今の時代ほっておくとすべて効率化されてしまうため、自分でここまで(山に米と調味料だけ持っていく、ガスの類は持ち込まないなど)と決めないといけないというような話だったと記憶している。
まさに今回の旅でもそこについて考えさせられた気がします。
コタン露天風呂は抜群のロケーションで次回行く機会があれば是非入ってみたい。
これはお気に入りの一枚。エバニューのウォーターキャリーにスマホを立てかけて撮影した。めっちゃよい夏の青空。北海道は美しいです。
コタンから美留和駅に行く道での撮影。
はじめの方はロードばっかり、、と思っていたがこの辺りまで来るとまあ綺麗な景色のところ歩けたらそれで良いかー、となってきていた。
1時間ほど前に美留和駅に到着してゆっくりしていた。
無人駅でぼんやりするのも旅の気分を上げてくれる。
最後にいろいろ気づいたことをメモしておく
・サングラス
舗装路が多く、日差しがあるので持っていくべきだと思う。
暑くても日差しが目に入らないだけでだいぶ涼しく感じる。
・TORIN 4
ロードシューズでいくべき。
・補給関係
川湯温泉と砂湯にレストハウスや商店があるので補給が可能。
よかったのかわからないが、砂湯温泉はキャンプ場もあるので水道がある。
・アクセス
電車はほぼないので、きちんと確認をしておくべき。