ブラジルにある陶芸の街、クーニャ
ブラジル・サンパウロ州にあるクーニャという街にいってきた。
この街は陶芸の街として知られていて、今年は10月に陶芸関連の様々なイベントが開催されている。
サンパウロ市内在住の陶芸家の方に誘っていただいて、車で向かった。
およそ3時間〜3時間半といった距離。バスでもいける。
クーニャの街は周りが山なので、空気がきれいで落ち着いた小さな街だった。すごくリラックスして過ごせる、快適な場所。
なぜクーニャが陶芸の街になったのか。
陶芸家から話を聞いたり、クーニャの陶芸の歴史の本を読んだりしてわかったことを少し書きたい。
翻訳能力不足で不正確な情報もあると思うがご了承いただきたい。
日本人のToshiyuki Ukeseki、Mieko Ukesekiとポルトガル人建築家のAlberto Cidraesが日本で出会い、 ブラジルで陶芸をするというアイデアが生まれたらしい。薪窯を使い、集団的に活動していくという考えだったそうで、たぶんこれは民藝運動の影響を受けているんじゃないかと思う。
彼らがいたのが、福岡の小石原焼だということ、講演でAlbertoが”Minguei Movimento”つまり民藝運動について説明していたことからそう考えた。
1975年にクーニャに来て、登り窯の建築を始めたそうである。
なぜそこでブラジルのなかでクーニャが選ばれたのか?についてはよくわからなかったが、もともと土鍋などを作る街だったらしく、粘土が取れることがわかっていたから選ばれたのだろう。
イベントでは、作家が作品を販売したり、陶芸関連の道具の販売、講演会やワークショップなどが開催されていた。
陶芸に興味がある人や器を買いたいひとだけでなく、陶芸家同士の交流の場所にもなっていた。
クーニャには陶芸家がたくさん住んでいて、陶芸を学ぶことができる学校もある。日本でいう、焼き物の産地みたいな感じで、南国の植物がたくさんあることから、やちむんの産地っぽい。
ワークショップをちらっと見に行ったとき、いまから”ハク”のワークショップをやるよと説明されて、なんか日本語っぽい響きだけど、なんのことかなーと思って見ていたら、楽焼のワークショップだった。
ポルトガル語で、”RAKU”は”ハク”と発音する(Rはハ行になる)ので起こった現象。ちなみにロナウドRONALDOは、ホナウドになります。
1975年にクーニャで数名が陶芸をやり始めて、いま陶芸が好きな人たちがたくさん集まれる場所になっていることが、本当に素晴らしいと思う。そして、その歴史を作った方たちに会えて直接話を聞くこともできるので、陶芸をやっている人は是非行ったほうがいいと思います。
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