音楽評論家は苦手
サマーソニックでのONE OK ROCKや、マキシマムザホルモン、King Gnuといったアーティストのライブでの行動が問題視されて炎上していますね。
それについていろいろな音楽評論家と呼ばれている方々が意見を言っております。
自分も演者だったということもあるのでしょうけど、音楽評論家っていう人々はどうも苦手です。
洋楽と邦楽との区別による差別
いつの時代も音楽では洋楽(海外の音楽)と邦楽(日本の音楽)との区別が行われています。
時代によってその優劣は「流行」という流れによって変化をしており、最近の日本では「K-POP」が流行しているようです。
今回のサマーソニックはいわゆる「ロック」という括りでアーティストが集まるフェスで、もともとは洋楽を中心としたロックフェスでした。
しかし、洋楽の人気が落ちている昨今ではフェス運営側としては集客をしないと採算が合わないこともあり、人気のある邦楽勢(アイドルグループなども含む)の参加によりフェスとして成り立っておりました。
新型コロナウイルスの影響でフェスなども中止になるなか、今回行われたサマーソニックでも「声だし」を控えるようルールが作られておりました。
今回の騒動はこの「声だし」を中心とした洋楽と邦楽(邦ロック)との区別による洋楽ファンと邦楽ファン、そしてメディアに載ったことで一般の人々まで参加する叩きあいに発展した経緯があります。
洋楽ファンといわれる方々の多くは1960年代~1990年代生まれの方々が中心となっており、邦ロックファンといわれるのはその年代以降の世代が多いといわれております。
そのため、洋楽はおじさんやおばさんが聴くもの(K-POPは除く)
邦ロックは子供が聴くものといった偏見を持たれている方も多く、そこから生まれる差別合戦は今も昔も変わりません。
永遠に埋まらない溝
筆者の世代では洋楽は「かっこいいもの」「最先端の音楽」というイメージがあり、海外で流行したジャンルは5年後に日本で流行するといわれた時代でした。
ボーカロイドや歌い手といった人々の登場で邦楽はその後独自の音楽を作り上げていったと思います。
洋楽好きの多くは歌詞とか別にどうでもよくて音やメロディーが良いのが好きという方が多い気がします、邦楽が好きな方は歌詞を重視して日本語の良さを楽しみたいという方が多い気がします(あくまで個人の見解ですが)
洋楽派はその音楽の「文化」「社会性」「政治的メッセージ」などを重視する傾向にもあり、邦楽を揶揄するときに「いくつになっても愛してるだの恋がどうだの言ってる幼稚な音楽」と見る人も多いのが実情。
邦楽派はエンターテイメントとして時に楽しく、時に切なく、歌詞も楽しみ洋楽の何言ってるかわからないダサいというイメージを強く意識する傾向があるのかと思います。
「多様性」という言葉は聞こえはいいですが、「マイノリティーの集団」がいくつもあり、対立を生みやすい傾向にも最近感じます。
評論するなら音を出せ
上記のように一見評論ぶって洋楽、邦楽を考えてみましたが、そういう風に評論すること自体が正直どうでもよいと思っています。
自分が思う音楽を鳴らし、主張をすればそれぞれ正しいんじゃないでしょうか。
もちろん、フェスといういくつものアーティストが出演して「ルール」がある中での「ルール破り」は一般の社会としては許されることでは無いでしょう。
けれどロックミュージシャンなんていう正直一般の人はならないことをやっている人々にとっては「ルールを破ってでも主張するのがロックだろ」というのも正解の1つだと思います。
HYDEさんの「ルールを守るロック」というのも正解だと思いますし、被害者が出る可能性があるのであれば運営側が出演を演奏途中でも中止するべきだっと思いますが、運営側もパフォーマンスの一環という認識が強かったんじゃないでしょうか?
片言の日本語の件に関しても「差別」と言ってしまえばそれまでですが「パフォーマンス」で観客が楽しめればそれはそれで正解だと思います。
評論家の方々っていうのはこういったことをあたかも正義のような論調で「邦ロックは幼稚」とかレッテルを張りますが、楽器も歌もできもしない評論家が偉そうなこというなって思っちゃいます。
だったら自分で音を鳴らして感じてほしい。
音楽に上の下もないし、好きなことを好きなように弾いて伝えればいいし、売れようが売れまいがほんとは関係ないでしょ、売れてるアーティストが偉いなら本当に偉いのはそのレコード会社の社長だったり株主なんじゃないでしょうか?
この前のロッキンジャパンの最終日の台風だから中止というのも「台風でもやるのがロックだろ」って意見は面白かったです。
たしかにと思いつつ運営からしたら絶対避けたいだろうなと、両面の気持ちが伝わりました。
コロナが続く限り今回のようなことはイベントやフェス、エンタメ系は特に矢面に立たされるでしょうね。