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六合折り紙(4)~ざぶとん折りから
6枚の折り紙から、ポケットや継ぎ手もなく、もちろん糊付けもしないのにまとまった立体を作る「六合折り紙」の第4回である。
六合折り紙の最もシンプルなものとして、「オーナメント」(ロバート・ニール作)を第1回で紹介した。これに匹敵するシンプルな作品として、ケネス・カワムラ氏の立方体がある(折り方PDF)。ざぶとん折りをした6枚の紙を互い違いに組み合わせただけの構造で、「ハーレクイン・キューブ」という名がつけられている。
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こんなペラペラの作品がまともに形を保っていられるのかと思ってしまうが、意外なことに力学的に非常に安定であり、手の上で弾ませても床に投げても全く崩れない。このへんが、六合構造の面白みであると思う。
このキューブはシンプルでエレガントだけど、さすがに折り紙作品としては物足りないという向きもあろうかと思う。そういった方向けに(?)、ハーレクイン・キューブの8つの頂点を凹ませ、立方八面体とした形の作品もある。こちらは川村みゆき氏が「チェッカーランタン」の名で発表されたものだ。これもシンプルだが、最後の一枚を組むのはなかなか手ごわい。
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こうした、ざぶとんの基本形をベースとした六合折り紙を、二人の先達に敬意を表して「カワムラタイプ」と呼ぶことにしよう。例により、ここから折り線をちょっとアレンジするだけで、いろいろな形を創り出せる。
立方八面体ができるのだから、切頂八面体もできる。六角形の面が大きくへこんだ形になる。まあざぶとん折りからはだいぶ離れるけれど。
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さらに斜方切頂立方八面体も可能だ。同じ形を以前も作ったが、こちらは少し小さい仕上がりになる。
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単純な多面体だけでも何かなという気もするので、正方形の面を星型に変えてみたのがこれだ。比較的組みやすく、シャープな印象のフォルムになる。まあ「チェッカーランタン」の角度をちょっと変えただけではあるのだが、こうしたアレンジでいろいろな作品を創り出せるのはよいところである。
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ということで性懲りもなく次回へ続く。