生き物から学ぶ生存戦略
この記事は日々の日記(メモ)をnote(ブログ)に転用しただけのものです。
色々な関係で固有名詞を「***」としたり、表現を変えたりしています。
〜ナマケモノの凄さ〜
先日ロケで動物園に行ったのだが、そこにいたナマケモノは終始なまけていた(#たけちゃん)(←僕の友達)
でもよく考えるとこれがナマケモノの生きる戦術で、調べてみるとナマケモノがなぜ絶滅しないのかがわかった。
まず、ナマケモノは必要のない筋肉を無くし、消化機能も最小限(食べすぎると消化不良で死ぬらしい)、1日にほぼ動かず寝るだけということによって圧倒的な消費カロリーの削減に成功。
1日の消費カロリーは約110kcalほど。1日に葉っぱ2枚ほど食べるだけで生きていける。
そして、ナマケモノが暮らす森林は動体視力に優れている天敵が多く、動けば獲物として見つかり食べられる。
だからこそほぼ動かず、動いたとしても獲物として見られないように超ゆっくり動く。
大きければ大きいなりのカロリーが必要になるし、天敵との戦いに勝つるために能力の補強が必要。ナマケモノがとった生存戦略は生き残ることという本質を追求し、全てを排除した動物界で世界一のエコなやり方。
このように何十年、何百年と生き残っている生物の生存戦略はあらゆる場面で転用できるヒントになる。
〜種を続けていくために〜
全ての生き物は生存するために進化して今があり、ずっとその種を生存させるには必ず子孫を残していかなければならない。
そのために子供を産み、育ててその子が大人になったらまた産んで育てるというサイクルを作るわけだが、子供の産み方は大きく分けて2つある。
大量に産むやり方と少なく強い個体を産むやり方。
生き残るためには強い個体を残さなければならない中で、人間や馬など哺乳類はその「強さ」にフォーカスを当てて、産む数は1体や2体と少ないが、それを親がしっかりと育てるので大人になるまで死ぬ確率は低く、強い個体を残せる。
一方でカエルや魚などは卵が大量にあり、一気に大量の子供を産む。これは個体を残すために「数」にフォーカスを当てたもので生き残るためには死んだり襲われることを前提に大量に数を産むのだ。
全てはずっと生存していくために最適化され、進化した結果である。
〜激変時代を生き抜くために〜
生き物は子孫を残す上で産む時に「数」か「強さ」のどちらを取るかがカギになる。(ちなみに強さと数はトレードオフの関係で、養分や世話のできる個体数などを考えると強くて数の多い個体は存在できない)
これはビジネスも同じで、新しい事業を生むときに「強さ」をとった場合は時間をかけて予算もかけて大きなものを作り上げて育てる。一方で「数」をとった場合は小さな事業をまず予算もほぼかけずにどんどん生み出す。そしてその当たったものを育てる。
環境や自社の状況、お金などなどによってどっちが良いかは分かれるが、今後時間の密度があがり1年で大きく変わる激変の時代の中で適切なのは「数」にフォーカスを当てたもの。(除草剤が効かない草が存在するのは「数」を打って産んだ草のうちの1つが変異的に除草剤の効かない遺伝子を持っていることによるものらしい)
こう考えると1ヶ月に1個は事業を作り出すと言われているSAの強さと生存戦略がわかる。
1年で3個以上は新事業を小さくつくっていく。
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