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心の利益率

皆さんは、利益率という言葉から何を連想しますか?
多くの場合、「売上」引く「原価」引く「経費」という方程式を思い浮かべるのではないでしょうか。
コーチングや企業研修のお仕事の場合、基本的に原価にあたる仕入れがほぼないので、比較的利益率の良いお仕事が多いのですが、今朝ふと考えた別の概念が

「心の利益率」です。

ま、何が言いたいかと言うと、1つの仕事に対して「この仕事のことを考えると憂鬱になる」とか悶々として、仕事が手につかなかったり、作業効率が落ちたりするような時間をどのくらい過ごしているか、ということは上の方程式では不問なのですが、意外と生産性に影響を及ぼしているのではないかということです。
そんな仕事、皆さんの回りにもありませんか?

実はこれ、私のとある朝の状態でした。
その日は朝11時から「電話でコーチングを1時間させていただく」という、10年選手の私にとってはさほど負荷の大きくないお仕事が予定されていました。それも、電話でのコーチングなので、身支度しないで自宅からできるという申し分ないお仕事。

だけど、その朝の私と言えば「あ〜、その仕事やりたくない。。どうして請け負っちゃんたんだろう。。」みたいに落ち着かない状態で「あちらの都合で急にキャンセルになったりしないかなぁ」とか願ってみたり、甘いものを無駄に頬張ったりして気を紛らわしたり、なんてことをして11時を迎え、1時間のコーチングを無事終えた後も放心状態で、仕事が手に付かず、心を落ち着かせるために瞑想したり、散歩にでかけたりしなくては行けない状態でした。つまり半日以上の時間を労力や感情としてこれに費やしたということですよね。

後日我に返って冷静に考えると、コーチングの代金としてはそれなりの金額をいただく仕事ですが、その負の感情を取り除く時間を含めると時間単価はさほど高くないのかもしれないなと感じました。

フリーランスで仕事をしていたり、会社経営していたりすると、ついつい売上欲しさに単価の高い仕事や、あまり納得していない仕事、本来なら断るべき専門外の仕事などを請け負ってしまうことってあると思うんです。

そして、そういった仕事を請け負う瞬間に「待てよ、これはあまり得意ではない、ピンとこない」というような直感を受け取っているにもかかわらず、「売り上がる=生活していける」という安易な安心感から請け負ってしまうということがあるんです。

でもね、これ結果的にはロスが大きいように思うんです。例えば、見えないところで言えば、こういう仕事を請け負ったことでイライラいして家族に不快な思いをさせたり、ストレスのはけ口に旅行に行ったり、辛さを解消するためにマッサージに出向いたりといったことが1つの仕事につきまとうような気がするのです。だったら、そういう仕事を請け負わなければ、その日の朝は快活に過ごせたかもしれない。ストレス度合いもさほど上がらなかったかもしれない。
そういう仕事を選ばないことによって売上自体は下がるけれど、そこにまつわる不要な(不快な?)コストは排除できる。

売上はそこそこだけど、「心の利益率」が高い、みたいなビジネスのやり方があってもいいよね。なんてことを今日は感じました。

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