16. DOLCE & GABBANA SPRING-SUMMER 2024 コレクションレヴュー
DOLCE & GABBANA SPRING-SUMMER 2024
ドルチェ&ガッバーナ(以下ドルガバ)の2024SSのテーマは"STILE"
自身のアイデンティティ(STYLE)を再度見直し、それを振らす事はなく、ファッション(進化)として表現している。
前々回自身のアーカイブを、そして前回テーラリングを見直し、今回もそれを継続する事で再認識と言う形でした。
やはりキーになるのはテーラリングになるのだが、他にブラックカラーや、アイテムとしてタンクトップ、ロザリオ、レース素材を挙げていました。
それは90年代からのドルガバを見ればそれがコレクションで如何に核となっているのかが分かる!それを過去と未来から見ると言う意味合いなのか、今回も年号が縫い付けられたアーカイブも登場していました!
カラーはキーのブラックをメインにし、ホワイト、ベージュ、ブラウン、グレー。
本質である服を邪魔しないシンプルな物で構成されています。
まずテーラリングはイタリア的なショルダーラインはしっかりしていて、ウエストはシェイプが効いていると言うような曲線的な物と、東洋的な布地を覆う事で生まれる布と身体の対話を対象的に見せています。
タンクトップはドルガバのアイデンティティの1つであるマスキュリンを代表するアイテムですが、今回はヴェールを身体に巻いたり、ウエストに覆うようなスタイルに変貌を遂げている。
対比としてマスキュリンな定番のリブタンクトップをやはり対比的に使用しているのも面白かった。
ロザリオはVゾーンから素肌に!動く事で身体に触れたり離れたりと、身体との対話を意味しているのではないかと考える。
レースは刺繍や柄を入れて、そこから透けて見え隠れする身体の官能性を表していました。
ソーシャルメディアの発展により、様々な物が氾濫している今、自分の本当のスタイルは何か?
自身のアイデンティティを様々な視点で再確認し、ファッションとして発展させてみる。
その衣服と身体の対話により、自身のスタイルを再認識し、堂々とセクシャリティを解放していこう!と言うメッセージ。
今回のコレクションは、ドルガバとしてのスタイルを保ちながらファッションとしての対比を見せてくれているので、観ている方は"直感で良いと思った方を選んでくれれば良い"と言う事なんだと思います。
今回ニュアンスや切り取り方はそれぞれですが、ドルガバを始め、プラダ等、様々なブランドが、"衣服を着る"と言う事への本質を問う物が多かったです。
かなり難しいテーマではあるので、より勉強し理解していきたいなと思いました。
ここ1〜2シーズン原点回帰し、今回のファッションショーもかなり良かったのです。
日本でもまたあの勢いのあったドルガバが戻ってきてくれるのを旧ファンとして願っています。
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