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25. KENZO SPRING-SUMMER 2024 コレクションレヴュー

KENZO SPRING-SUMMER 2024

今回のKENZOは70年代後半から80年に日本で流行したシティポップがテーマ。
現在、海外のZ世代を中心に人気が再燃している。
そのシティポップが流行していた当時のNIGOさん自身とKENZOのアーカイブを再解釈した中で、共通するのはテーラリング。
その当時のディテールを再現したジャケットに、日本のテーラリングを融合させました。

シティポップ時代と現在のテーラリングの融合。

中でも面白かったのは着物のようなラペルのジャケットや、柔道着のような紐(ベルト)付きジャケットがとても印象に残りました。

和モチーフのジャケット

演出と言うか日本っぽい表現として、昔手拭いで使われていたような青海波柄も面白かったです。

青海波柄が印象的なルック50

今回のメインはVERDYとのコラボ。
NIGOさんは、裏原宿ファッションの創始者の1人なだけにコラボは否が応にも期待されてしまう。
しかしコレクションブランドだけに、違ったイメージを付けてしまい兼ねないと言う事もあり、ここ3シーズンは封印していた。
ですが今回、満を持してファーストコラボを発表。
ストリートシーンで人気の「Girls Don’t Cry(ガールズ ドント クライ)」と「Wasted Youth(ウェイステッドユース)」や、BLACK PINKのツアー"BORN PINK"のアートディレクターとしても有名なグラフィックアーティスト。

Girls Don’t Cryの産み親VERDY氏
Wasted Youth ロゴ
BLACK PINK × VERDY
アパレルも充実。
BLACK PINK "BORN PINK"グッズ。


そのVERDYの制作した"KENZO"ロゴがジャケットの襟のトリミング部分や、斜めに全体に入った物、前述の柔道着のようなジャケットにも斜めにワンポイント入っていたり、その他パーカーやジージャン、キャップ等のカジュアルアイテムにもワンポイントで入っていたりバリエーションも豊富!
1〜3シーズンで、NIGOさんのKENZOのイメージが固まって所で、更に勢い付ける意味でこのコラボはとても良かったのではないかと思います!

斜めに入ったロゴが印象的。
ワンポイントロゴはインパクト大。

その他ではKENZOのアーカイブから引用した薔薇がプリントされたアイテム類は今までのアプローチで安定感がありました!(写真6)

薔薇モチーフ

デニムのセットアップは形や色味はカジュアルながら、パンツにステッチが入っており、更に袖がダブルの仕上げになっていたりとスラックスのようなドレスライクなデザインになっているのも良かったです!
またデニムは今回太めで薄めのブルーの物が多く、膝が隠れる位のショーツやジャンプスーツまでバリエーションも豊富でした。

デニムシリーズ

ウィメンズの方向性がまだ定まっていないと他のレビューで指摘がありましたが、そこが今の課題なのでしょうか?
メンズに関しては、上述したように安定した世界観とVERDYのロゴで勢いが増した感じがしてとても好きなコレクションでした。
安定感と言えば個人的にスタジャンが好きでした!やはりNIGOさんの作るスタジャンは良い!

スタジャン、やっぱり格好良いなぁ。
フィナーレのNIGOさん


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