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12. FENDI MEN'S SUMMER 2024 コレクションレヴュー

FENDI MEN'S SUMMER 2024

今回のFENDIは、ピッティ・イマージネ・ウオモ(通称ピッティ・ウオモ)のゲストブランドとしてトスカーナに新しく完成したフェンディ ファクトリーでショーを開催。

その中で働く職人達に敬意を表するような、作業着、又は作業用のエプロンやスカート等が度々登場しました。
作業着はステッチの付いたカツラギ生地。
エプロンやオーバーオールは高級なレザーやズッカ柄等で表現されていました。


更に、そのエプロンから着想されたようなノースリーブのシャツをウィメンズのホルターネックのように仕上げ、職人の硬さの中にフェミニンなニュアンスを加えている。
そのフェミニンさはメッシュのTシャツや、モデルにチークを施したメイクの演出等にも感じられた!
やはりサンローランもそうだったが、ジェンダーレスとキーワードが未だ継続している。


コートやシャツに付いたメジャーループやダンボールのようなバッグ、工具柄のシャツ等、アトリエを意識したディテールが数多く散りばめらておりとてもユニーク。


デニムフィルクーペのFFロゴ等、職人技術でロゴを様々な技法で表現していました。

ユニークだったのはシャツにプリントしたのは様々なアイコンバッグのデザインのツールキット、概略図。

そして最後のルック3体は祖母アデルの初期のセレリア内部のステッチングを反映した物だそう。


トピックスとしては建築家/隈研吾氏とのコラボレーション。
フェンディのアイコンバッグ、スニーカーを日本の伝統技術と天然素材を用いて発表されました。

ラグジュアリーブランドにとって、ファストファッション等と差別化する為に、以前より更に高度な職人技術が必要とされています。
それが値段が高くなっている一つの要因だと思いますが、その透明性を今回のショーの全体を通して感じました。
シルビアフェンディが職人達と共にランウェイに登場したのが印象的でした。

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