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15. DIOR MEN SUMMER 2024 コレクションレヴュー

DIOR MEN SUMMER 2024

キムジョーンズが就任して5年目の記念すべきコレクション。

クリエイティブディレクター / キム・ジョーンズ

女性のファッションを男性に適用すると言うメンズ服の提案で受け継がれてきたメゾンの歴史の中で、WINTER 2023はイヴ・サンローランにスポットを当ててメゾンの変化を描いていたが、今回はサンローランは勿論、マルク・ボアン、そしてジャン・フランコ・フェレと言った歴代デザイナーのモチーフに、キムの現代的な感性を合わせて発表!

イヴ・サンローラン
マルク・ボアン
ジャンフランコ・フェレ

その全てを繋ぐメインアイテムはカナージュ!
カナージュは1947年にムッシュ ディオールが、オートクチュールショーでナポレオン3世に選んだ椅子の柄に由来しています!

このカナージュがニット、ジャケット、パンツ、ベスト、シューズ、バッグに至るまで、様々な部分に使用されていました!

様々なアイテムにカナージュモチーフが使用されていた。

ブランドとしての伝統と今の様々な要素を革新とし、巧みにミックス!
実際近くで観る事が出来ないのでネットで色々見ると、サンローランが1959年に発表したコレクションのボリューム、ベンツ、プリーツ、ネックラインを特に意識作られているようです!
フェミニンにメンズが融合した、メンズ服!


今回コレクション全体を通してメインで使用されていた生地はツイード!
ツイードのカーディガンには同じくツイードで表現されたカナージュのニットの上に同じくツイードのカーディガンを、又ジャケットや蛍光のポロシャツと合わせたスタイリングは、フェミニンとマスキュリン、伝統と革新が融合されています!(写真4)

ツイードもレトロ&フューチャーな合わせに。

ミッツァ・ブリカールを意識したと言うレオパード柄をベストやパンツ、バッグ、シューズ等に取り入れてられています!(写真5)

ディオールの永遠のミューズ、ミッツァ・ブリカール。
レオパード柄は様々なアイテムに。

靴はローファーとサンダルの二択!
そこには1995年の"レディディオール"のチャームがインスピレーションのディテールが付きます!

ダイアナ元妃も愛用していたレディディオール。
最初シュシュと言う名称だったが、
ダイアナ元妃のあだ名であるレディ・ダイ(Lady Di)から、
正式にバッグの名前を「レディ ディオール」と改名した。

そして、靴の厚底のソール、そして蛍光色の物等ニューウェーブ(又はレイヴ)を連想させる物が伝統に革新を加える!(写真6)

1995年のレディディオールのチャームにインスパイアされたディテールが目を惹く。

ムッシュ ディオールが愛情を注いだ庭園を想起させる帽子からも目も注目です!
ニットに、中国で唐王朝時代から作られているベルベットの花飾り「絨花 (じゅうか)」を組み合わせた、スティーブン・ジョーンズによるビーニー!(写真7)

絨花 (じゅうか)

定番のサドルはレイヴ感漂う蛍光色から様々のカラー、素材、サイズで展開があり、その他にも大ぶりのツィードリュック、サッチェルバッグ、サンドウィッチバッグとバッグ自体もバリエーション豊富でした!(写真8)

バッグ類はバリエーション、カラー共に豊富にラインナップ。

ハリントンジャケットや、カーディガン、シャツ、ポロシャツと言ったベーシックで実用性のあるアイテムに、ストーンを散りばめる事により華やかさを加える!
ストーンのカボションは、ムッシュ ディオールのデザインにマスキュリンな捻りを加えたディテール!

ベーシックをラグジュアリーに。

テーマ自体は少しマンネリしていた物でしたが、それを打ち破る位、大変素晴らしいコレクションでした!

フィナーレに登場したキム・ジョーンズ。
ちなみに着ている服はユニフォーム並みに着ているMIU MIU。

今回は近未来的な演出も格好良いので是非動画でご覧になってみて下さい!

個人的にも好みで、実際ツイードのカーディガンや靴は欲しいなと思いました!
実際の商品を見るのが楽しみです!

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