17. BURBERRY SPRING 2024 コレクションレヴュー
BURBERRY SPRING 2024
ダニエルリー就任後2回目のコレクション。
先日1回目のコレクションの受注会に行ったので、今回のSPRING 2024は全体的に形やディテールは継続的な物が多いが、ダニエル自体がブランドに馴染み、より色を出してきている印象。
SPRING 2024では、イギリス伝統の柄を様々にアレンジしたアイテムが並ぶ。
まずクラシックなプリンセス・オブ・ウェールズ。
柄をただそのまま使うのではなく、一部を畝らせる事によって捻りを加えていました。
その後は千鳥格子やアーガイルが続きます。
そして勿論、バーバリーチェックも健在。
今回もWINTER 2023で使用されていたダイアゴナルチェックを別カラーで採用している感じでした。
アーガイルも全面の洗練された物からペイント風の物、更にたんぽぽを掛け合わせたサテン地の物とバリエーションも豊富。
そこに合わせるパンツやタイツ、靴はトップスと同じ柄だったり、柄に別の柄を合わせたりしていました。
靴はボッテガ時代を彷彿とさせる物が多数あり、メンズで言うとスクエアや丸みのあるタイプやボリュームのある物がありました。
スニーカーの靴紐や、ローファーのビット部分に有刺鉄線を使用し、パンクなニュアンスをプラス。これはWINTER 2023でもハイキングブーツに使われていました。
やはり雨の多いイギリスだけに、ラバー素材のブーツもラインナップされてました。ラバーブーツはボッテガ時代も出していたので、今後も様々なバリエーションが出るのではないかなと思いました。
バッグもやはりボッテガ時代のアイコンの１つでもあるパデッドレザーを使用した物やチェーン使いの物等も。
WINTER 2023もバリエーションが豊富でしたが、より汎用性が高そうな物ばかりでデザインも可愛く売れそうな物ばかり。
前回セットアップで使用されていたイングリッシュローズのモチーフは今回はグリーンカラーで継続され、デニムの折り返し部分にも使用されていました。
馬上の騎士はダウンの部分部分に刺繍されていたりと、やはりイギリスのアイデンティティが様々な部分に散りばめらています。
馬上の騎士のディテールをハードウェアやジュエリーにも採用しているようです。
バッグのストラップのバックルには"カラビナと馬の頭を組み合わせたもの"を、そしてイヤリングは槍や兜をかたどった物、レザートート盾を模った物のようです。
そして、イギリスはやはり雨が多い気候と言う事と、豊かな自然があるのでアウトドアの文化が根付いている事から、バーバリーからもそれが反映された物がラインナップされてます。
今回はそのイメージを確立したいようです。
それに対応した、レインコートやダウン、キルティングジャケット等のアイテムもラインナップされています。
WINTER 2023同様、イギリスらしさを表現したコレクションでした。
メインコレクションではないので非常に使い易いアイテムが多く、実際売れそうな物ばかりです。
今回、ダニエル自体がバーバリーと言うブランドに馴染んだ印象を受けたので、次回はかなり良いコレクションになるのではないかと期待が膨らみます。
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