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#56 Bill Evans 「We Will Meet Again」

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ピアニスト Bill Evansから一枚。

エヴァンス最後のスタジオ録音である今作は同年に亡くなった兄に捧げたアルバムともいわれ、グラミー賞を受賞するなど高い評価を受けています。

個人的に後期エヴァンスは内省的すぎてあまり好みではないんですが、このアルバムは大好きです。ホーンセクションのTom Harell, Larry Schneiderが素晴らしいサウンドでアルバムを引き締めています。

アルバム冒頭の「Comrade Conrad」はエヴァンスの曲の中でも私が特に好きな一曲です。

この曲は美しいメロディと爽やかなリズムで一見普通の曲に思われがちですが、実はジャズ史上屈指の難曲とも言われています。

その理由はリズムとコード進行にあり, この曲は

①16小説ごとに4/4と3/4拍子が入れ替わる
②1コーラス(16小説)ごとに完全5度転調しながら12コーラスで一周。テーマも含めて12Keyすべてで演奏することになる

のようなプレイヤーからすると恐ろしい流れで進んでいるため一筋縄ではいきませんが、エヴァンスとホーンセクションのソロからはそれを一切感じさせません。こういった情報込みで聞くとより凄さがわかると思います。

またアルバム最後の「We Will Meet Again」も素晴らしいバラードですし, 聞きどころの多いアルバムだと思います。

エヴァンスファンからすると賛否の分かれる作品のようですが、ぜひ一度聞いて確かめてみてほしいです♪


Bill Evans 「We Will Meet Again」

1. Comrade Conrad
2. Laurie
3. Bill's Hit Tune
4. For All We Know
5. Five
6. Only Child
7. Peri's Scope
8. We Will Meet Again

Bass  – Marc Johnson
Drums – Joe LaBarbera
Piano, Electric Piano – Bill Evans
T.Sax, S.Sax, Alto Flute – Larry Schneider
Trumpet – Tom Harrell




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